芥川龍之介　漢詩　　「真山覧古」

夏目漱石は何故死んだのか

真山(まやま)覧古

山北山更寂
山南水空廻
寥々殘礎散
細雨灌寒梅

さんぼくやまさらにさびし
さんなんみずそらをめぐる
せきせきたりざんそちり
さいうかんばいにそそぐ

[大正四年八月二十二日　恒藤恭宛書簡]

レトリックで読み解く夏目漱石の『こころ』

せきせき？ pic.twitter.com/5nK8m805cl

— حملة الأسهم في الشرك (@mokuhyokabuka) November 5, 2023

※「寥々」は「りょうりょう」「レウレウ」であろう。「せきせき」とは読まない。こんなことをほったらかしにしていていいのか？

りょう‐りょう【寥寥】レウレウ ①ものさびしいさま。ひっそりしているさま。また、空虚なさま。寂寥。「―たる荒野」 ②数の少ないさま。「出席者は―たるものだ」

広辞苑

　普通同輩に漢詩を書き送るのに読み下し分は添えない。このふり仮名は誰が書いたものであろうか。

　それにしても編集者もだらしない。

　こぞって芥川を涛している。