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芥川龍之介 漢詩  「真山覧古」

真山(まやま)覧古

山北山更寂
山南水空廻
寥々殘礎散
細雨灌寒梅

さんぼくやまさらにさびし
さんなんみずそらをめぐる
せきせきたりざんそちり
さいうかんばいにそそぐ




[大正四年八月二十二日 恒藤恭宛書簡]

※「寥々」は「りょうりょう」「レウレウ」であろう。「せきせき」とは読まない。こんなことをほったらかしにしていていいのか?

りょう‐りょう【寥寥】レウレウ ①ものさびしいさま。ひっそりしているさま。また、空虚なさま。寂寥。「―たる荒野」 ②数の少ないさま。「出席者は―たるものだ」

広辞苑

 普通同輩に漢詩を書き送るのに読み下し分は添えない。このふり仮名は誰が書いたものであろうか。

 それにしても編集者もだらしない。

 こぞって芥川を涛している。


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