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認知科学に基づくコーチング ~ vol.1

vol.1である本noteでは、認知科学の基礎をお伝えします。

Q:「そもそも認知科学とはなんでしょうか?

上記の疑問になんとなく答えられるようになるのが、vol.1のゴールです!

実は色々定義があり、定義しないという定義すらあります笑
これでは理解するのが大変になりますので、イメージをお伝えします。

人は情報を認識した後に、何かしらの行動をとります。
情報(視覚・聴覚・触覚・知識etc)を得たのち、脳(心)を通り過去の経験などから無意識にその後の行動を決めてます。

例えば、目の前にある水を見て、飲んだり、飲まなかったりしていませんか?わざわざ今の喉の渇き度合いから、100mlとか考えてませんよね?

この「過去の経験などから無意識に」という心の部分を探究してるのが認知科学です。
認知科学では、上記「心の部分」を「内部モデル」と言います。

内部モデルとは?

内部モデルがわかりづらいですね。
心の内部での処理のことを指しています(心そのものとも言えますね)。
分かりづらいと思うので、2つ例えてみたいと思います。

・システム向け
 Excelやプログラミングにおける関数のイメージです。
 何かしらデータが与えられて、処理を行なった後にアウトプットがあります。
 内部モデルでも、何かしらの情報を得たのちに、心で処理が行われて、その結果が行動として現れます。

・もう少し一般向け
 料理がイメージに近いかもしれません。
 食材を調理した結果として、料理が完成します。
 これは食材が情報であり、調理が内部モデルに該当します。

なんとなく内部モデルについて分かりましたか?
内部モデルについてはわかったけど、「無意識に」なんて行動していない!という方が多いかなと思います。
その気持ちは本当にわかります。僕も自分が自分の全てを制御してると思っていました。

コンフォートゾーン

人が無意識に行動する理由は、コンフォートゾーンを持っているからです。
コンフォートゾーンとは、それぞれの人にとって「居心地が良い」・「いつもの範囲」のことを指します。

では、どういう状況が一番「居心地が良い」でしょうか?

そうです。わざわざ考えずに、無意識に行動できる範囲が居心地が良いですよね?
そのため、人は殆ど無意識に行動しています。

人は定期的に新しい自分になりたいと、目標を定めて挑戦しますが、残念ながらその多くが挫折します。
これはなぜでしょうか?

ホメオスタシス

私たちが何かに挑戦(※)すると、コンフォートゾーン(居心地が良い状態)に戻そうとする力が、実は働きます。
コンフォートゾーンに戻そうとする力のことを「ホメオスタシス」と言います。
 ※決意を持って何かをするということは、それはコンフォートゾーン外です

筋トレ、ダイエット、食習慣の改善などが3日坊主になるのはこのためです。

成りたい姿になるには

でも実際に、自分が理想とする姿に近い人生を歩んでいる人はいますよね?
その人たちにはホメオスタシスが存在しないのでしょうか。
ここまでの話で目標に到達するための方法を思いついた方はいますか?
いらっしゃったら相当頭が良いと思います。

そう。先程までの話とは反対に、ホメオスタシスが目標に近づくように力をかけてくれれば良いのです。

ホメオスタシスはどこに向かってましたか?

そうですね。コンフォートゾーンに向かっています。
つまり、成りたい姿側にコンフォートゾーンを移動できれば、ホメオスタシスが目標に向かう力をくれます。


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