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ワインからのメッセージ

先日、たまたま立ち寄ったワインショップ。
そこでは、いくつかの種類を飲めるようになっていました。
銘柄指定でワインをグラスでオーダーできると、出会えるワインの幅が広がって嬉しいです。

とはいえ、私はワインに詳しいわけではないので
たまに、こういったグラスで飲めるお店に行っては、
色々説明をしてもらいながら飲んでみています。
おかげで、少しだけワインに合わせたい味覚のイメージが浮かぶようになってきました。

この日立ち寄ったワインショップは、他のところとはプライスカードの説明書きのニュアンスが違うことに気がつきました。
なんか、こう「読ませる」なにかを持っていました。
私は、本のページをめくるように棚に並べられたワインの説明書きを順番に読んでいました。
そのワインの景色や背景が見える書き出し、味や香りの軸になる要素の解説、そして最後にどんな料理との相性がよいかといった、知りたいことがストーリーのように流れるように書かれていました。

思わず、店主さんに「このカードはご自分で書かれているのですか?」と伺いました。
カードは店主さんの書かれたもので、なんと前職は雑誌編集のお仕事をされていたとのことでした。

他の店舗でみるプライスカードの説明書きと、なんとなく違うのです。
そのワインの価格が、価値あるものにちゃんと見える説明書きになっているという、さらっとプロの技が光るプライスカード。
文章からただよう雰囲気が、こんなに違うのですね。

さて、この日飲んだのは白ブドウを赤ワインの製法で作ったオレンジワイン。口に含んだとたん、「出会ってしまった」と思うワインでした。
ワイン知識が乏しく、嗅覚がまた開花していないので、ワインを表現する語彙力がなく・・・このワインを的確に文章にできなくて申し訳ないです。

お店を出ても味の記憶は消えず、ボトルで買って帰るべきだったか
真剣に悩みました。家に帰ってからも、明日もう一度あのお店に行って
あのボトルを買うべきかどうか・・・。
結局、悩みに悩んだ末に出した答えは、
今回のワインは、あまりにも美味しすぎたので購入は見送ることにしました。
それは、グラスで飲んだ時の「出会ってしまった」感動を、家で飲んだときに、あれ?そうでもないかな?なんて思ったらどうしようという恐怖。
(いいグラスで飲ませていただいたので、自宅で再現できなかったらアウトな気がしました。)
加えて、このワインの味を存分に知ってしまったら、抜けだせないと思ったからです。

ワインは同じ味にいつでも会えるわけではないので、怖かったのです。
あの日のグラス1杯の出会いで、思い出にすることにしました。


最後までお読みいただいてありがとうございました。 スキいただけるとはげみになります(^^♪