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【感想】『線は、僕を描く』

横浜流星主演の「線は、僕を描く」を見てきました。

〈ストーリー〉
大学生の霜介(横浜流星)は絵画展示設営のアルバイトで水墨画の巨匠、湖山(三浦友和)に才能を見出され弟子になる。湖山のもとで様々な人と出会い、霜介は成長していく。

〈感想〉
感涙でした。3回は泣きました。

「線は、僕を描く」は、「何かを始めようとする人たちの背中を押す映画」だと思いました。私が感じたテーマは「変わる」。

霜介には悲しい過去があり、新しい人生を踏み出すことができなかった。水墨画と出会い、そして素晴らしい人たち支えられ、前に進むことができるようになる。

霜介を通して一歩踏み出すことの大切さを学び、私も前進できる気がしました。

湖山のもう一人の弟子、湖峰(江口洋介)の言葉が印象に残っています。

「人は何かになろうと思うのではなく、何者かに変わっていくのかもしれない」


なんて素敵な言葉でしょう。
私も自己啓発本などを読んでは「変わりたい!」と思うのですが、成就しないことが多いです。それは頭で考えているだけで行動が伴っていないから。自分を描けていないから。
行動することによって環境が変わり、自らも変わっていく。湖峰の言葉はそういう意味を含んでいると思いました。

隠れたテーマとして感じたのは「家族」です。象徴的なシーンとしてご飯を一緒に食べる場面が何度か出てきますが、ホームドラマのような家族愛を押し付けるような印象はありません。しかし見終わったあとに人と人との繋がりを感じ、なんとも言えない温かさが心に沁みてきます。

「線は、僕を描く」私の評価は★★★★☆(4.5)。今年の上位作品です。



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