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試験の思い出(入試・国試)

今までの人生で試験は沢山受けてきた。なかでも思い出深いのは中学入試、大学入試、国家試験。

中学入試

私が中学生になる頃、公立中学は荒れていた。そういうこともあって小4から私立中進学を目的とした塾に通い、受験の準備をする。毎年2月1日は関東圏の私立中学の大半が受験日としてるおなじみの日なのだが、私が受験のときは前日が雪、当日は晴れたもののびちゃびちゃの路面を踏みしめながら受験に向かったのを覚えている。

試験は私の感覚では割と出来たと思った。集中力が無い私は試験問題を解いたあとの見直しはあまりできず、理科もしくは社会の試験中には早く解き終わって机上で寝てたのを覚えている。後日入学した後に同じ受験室だった者が居て「寝てる奴がいるからビビったよ」と言われたのはご愛敬。この学校は第一志望校で無事合格、入学出来た。

大学入試

大学入試は思い出深い。私は1浪なので現役のとき、浪人の時と2回経験した。

現役 大学入試センター試験はまずまず。国立の医学部2校しか受験せず、どちらも地方の国立大学だったので1人でホテルに泊まり、受験をした。ただしどちらも手ごたえはなく、案の定不合格、浪人が決定した。

浪人 もう浪人はしたくない。医学部志望の浪人生活はしんどい、当然浪人のほうが合格点が高いので途中で挫け、医学部以外の受験もしようと考えた。いわゆるすべり止めとして某私立大の農学部農芸化学科も受験(合格)したし、大きく進路を変えて獣医学部受験をすることに決めた。獣医学部は当時は私立大は5校しかなく、そのうち2校を受験してどちらも合格した。入試そのものはどの大学もかなり手ごたえがあったことをを覚えており、やはり浪人は強いなというのを実感した。そりゃそうだ、予備校で入試の準備しかしてないのだから。一番うれしかったのはもう浪人生活は終わり、ということだったことを覚えている。(ちなみに合格発表はちゃんと見に行って張り出してある番号をこの目で確認した)

国家試験

大学は獣医学部なので6年制。獣医師免許取得のためには農林水産省の獣医師国家試験を受験する。日本の大学獣医学課程を修了すると受験資格が与えられるため、私もこれを受験した。

プロフィールにも書いたが大学在学中に生死を彷徨う大怪我をした後遺症もあり、体調万全ではなかった大学生活だったため、途中休学もして私の卒業は8年目だった。2年下の後輩たちと一緒に受験することになるのだが、この時期は心身共に低調で、あまり国試対策に集中出来なかったことを記憶している。

試験は当時は高田馬場にある早稲田大学で2日間の日程で行われる。そこで全国の獣医学部生は近辺のホテルに泊まるのだが、私の大学は皆同じホテルに泊まり、会議室を最後の勉強部屋として受験に備える。各大学が止まるホテル間でFAXが飛び交い「〇〇の問題が出る」の怪情報が流れ続ける。国試の出題委員は各大学の先生なので、最後の講義で何を話したかなどの情報が飛び交うのだが、この期に及んでというような話が多かったように記憶している。

私は入学年次が一緒だった同期とは2年遅れての受験であったため、受験会場の試験官に同期がいたのは狼狽した。その同期は2年前に卒業し獣医師免許を取得、獣医職として農水省の職員となり、国試の試験官業務に就いたというわけだ。

いずれにせよ十分に国試対策が出来なかった私は獣医師国家試験には不合格となり、獣医師ではない道に進むことになる。獣医学部卒でありながら獣医師ではないとはと思うこともあるが、後悔は不思議とない

おそらく今の生活、今まで歩んできた道が幸せで充実していたからこそ、後悔も無いのだろう。それには私の周りの多くの人々のサポートがあったからこそとも思う。

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