【論評】立憲新代表に望むこと。各候補分析。

【論評】立憲新代表に望むこと。


前回BLOGの続き的な立ち位置でこの記事を書いていきます。


ー ようやく、立憲の新代表を決める代表選が月内に行われることが決まりました。いやはや、遅かったですね。敵(自民党)は早々に幹事長が辞任し、新幹事長と外務大臣を決定し、特別国会にて指名された岸田総理が総辞職と組閣を行いました。
政権側はある程度のスケジュールが決まっているわけですが、公明党とクソのような協議の果てに、クーポン岸田のクーポン企画がまた始まることを決定。
クソのような価値ではありますが、次々と物事を決定していっています。さすがは腐っても自民党。早いですよ。
対して立憲は動きが遅い。代表選に立候補しようとしている候補者も、誰一人として「出ます!」と旗を掲げない。「出ようとは思ってるんですが…」のようなまさに政治家のごとし曖昧さ。
昔、当時の福田総理が民主党の動きの鈍さを国会で、「やっぱり民主党は遅いですよ」と当てこすった事を思い出しますよ。あの時子供でしたけど、大人になった今、それを実感させられるとは思いませんでした。

兎に角、動きの遅い立憲ですが、代表選が行われます。こうなればもう前を向くしかありません。
選挙の大敗の責任を取って、枝野さんは辞任をします。戦いに敗れれば大将は責任を取る。戦国時代でも、現代でも、ゲームや漫画の世界でも、政治の世界でも、それは当たり前です。
今もなお、「枝野辞めるな」とハッシュタグをつけてのた打ち回っている方々は、クビを切られたのに、まだ「負けていない」と叫んでいるだけの負け犬にすぎません。
鬼滅の刃、見た事あります?鬼はクビを切られれば死に絶える設定ですが、切られても死なない鬼が出てくると、「いやいや、ここは死んどけよ」と読者は思ったはず。
僕から言わせれば、そんな感覚ですよ。あ、枝野さんを鬼としているわけではありません。コア支持者が鬼なだけです。
この4年間、死力を尽くした枝野さんには心から感謝を申し上げます。尊敬しています。近い将来、必ず総理になって欲しい方です。
だからこそ、そんな彼が責任を取る。これ以上、彼の覚悟を貶めないで欲しいと思います。

代表選に話を戻しますと、
意欲を示している方々の中から、僕が一番推していた玄葉光一郎さんは出馬を見送りました。
若手・中堅が立候補の兆しを見せている中、ベテランである自分が出ていくべきではない。それに17年の時の経緯もあるので、今回は身を引くとの事。
予想以上に謙虚な人でしたね。そんな理由で引くのは引く理由にならない、政治家なの?あなた。と思わされたくらいです。

僕が玄葉さんを推すのは、必要以上に旧立憲のようなMAJORITY政策にまい進する方ではないから、です。
まずは旧立憲のイメージではない。そのうえ、経験も豊富。外務大臣の経験は特に有望で、外交が苦手な立憲を率いるには絶好の能力です。
彼ならばバランスの取れた組織としての党運営が出来るのではないか、と思ったので一番ベターかな、と。希望の党へも行っておらず、立憲内の中立のように思います。

ですが、その彼が降りました。玄葉さんを推す理由が、僕が次の代表に求める資質です。
その事を踏まえて他候補を分析していきたいと思います。

・小川候補
小川さんは、今回の代表選で最有力候補だと思います。何よりもメディア露出が多く、若くビジュアルは善い。映画出演なども次の代表へのレールが敷かれていたように思います。
そして彼は小選挙区に当選をしました。この事実は何を押しのけても大きい。彼自身、ここで大きな自信を得たのだと思います。
そして、誰も指摘をしていませんが、私の分析では、彼は隣の選挙区の玉木さんに相当嫉妬をしていると思います。
玉木さんは一個後輩のはずです。ですが彼は選挙に強い。早々に民進党代表選に立候補し、国民民主党の代表に上り詰め、小川さんとの格の違いを見せつけています。
彼は隣の選挙区の玉木さんを羨ましく、苦々しく思っていたのではないでしょうか。私なら嫉妬しますね、許せないくらいに。
立憲のコア支持者からは、希望の党への顛末から小川さんに対して相当厳しいバッシングを行っています。統計王子と一時は持て囃していたくせにすごいものです。
私の小川さんの総評としては、「彼が代表になったら立憲は滅茶苦茶になる」としています。
TWITTERで彼をフォローし、様々な発信をチェックしていましたが、彼は本当に時々によって言っている事がコロコロ変わるんです。
昨日言った事が今日はまた違う。はたまた同じ動画内で自分の言った事をすぐさま否定したり、いろんな予防線を張りすぎたせいで、結果何を言っているか分からなかったりします。
これは1000本ノックという彼の動画投稿をチェックしていれば分かります。当人は気づいていない鈍感さ。これ代表でやられたら相当きついです。
そして何より彼の著書「日本改革原案」。発売された当時、私は香川県に住んでいたので、まさに彼の地元でこの本を買いました。
今と言っている事が180度違いますよ(笑)本当にびっくりします。「民主党はこの国に必要だ!」という著書を出して今は自民党にいる細野豪志と肩を並べるくらいです。
いやあ、やっぱり民主党の政治家って信用できませんよね。

・馬淵候補
馬淵さんは、落選かられいわに接近をして、国民民主。そして立憲に来た経緯があります。
その経緯が立憲の支持者から好感を持たれていないのと、強いと思われていた選挙が、ここ最近はめっぽう弱いこと。
減税を訴えるのは善いのですが、それ一本打法で、国交相を経験したとは思えないくらいの軽さ、中身のなさを発揮していることが忌避されます。
何より、立憲というかれいわに近い所ですよね。立憲支持者はれいわが大嫌いですから(笑)現実的には代表に遠い人物です。
私の総評としては、「減税以外に言いたい事がない脳みそが筋肉のひと」としています。
どストレートのおバカさんといった印象なんですよね。民主党政権の頃、野田さんと代表選を争った時の方が熱意もあったし覇気もあった。
あの頃の彼ならば党改革は出来たかもしれませんが、今は何がやりたいのか、減税以外まったく見えないので、期待できる要素を頼むから下さい、という感じです。

・大串候補
大串さんは、佐賀県でいつも自民党と接戦を繰り広げている方で、ちゃんと押しのけているつわものです。
元大蔵省出身で、頭脳明晰・政策マン。蓮舫民進党の政調会長として、蓮舫さんが困る議題に関しては彼が知恵袋になって支えていました。
フットワークも軽く、政策論争で詰まる事はなさそうですが、どうでしょう、華がない、、、(笑)
枝野さんの下、役員室長をしており、系統としてはリベラル。立憲支持者からの受けも良いので、立候補すればよい勝負をすると思います。
私の総評としては、「華がない」につきますね。私もあまり彼には悪い印象がないです。無難な感じ。だからこそトップでないと思うし、政調会長・官房長官がベストな印象です。
出来れば新代表を裏から支えて欲しいと思いますし、マイナス点がないだけにプラス点もない。出来れば自らの資質を客観的に見て引っ込んで欲しい所です。

・西村候補
「女性候補がいないと問題」との事で立候補を検討されている方です。自民党の総裁選は二人の女性候補がしのぎを削りました。
その中でも高市候補は、その尖った主張でネトウヨ界隈から爆発的な支持を取り付けましたね。自民党のスターにのし上がったと言っていいでしょう。
その意味で女性候補が立候補する意味はあると言えます。ジェンダーを大切にする立憲として支持者も納得する有力候補でしょう。
私の論評としては、「女性だからという理由で立候補するのであれば、勘違いも甚だしい。引っ込んでろ」です。
話題にはなりますが誰も望んでいないジェンダーを全面に押し出すのはもうやめましょう。「女性候補がいないと…」という理由ならば、逆に女性を舐めるなよと言いたいです。
立憲に有力な女性候補が出てこない理由は次回のBLOGで詳しく書いていきたいと思いますが、この多様性政策のリスクが出てしまっているのがこの現象です。
彼女が、立憲をどう変えたいのか、どういう日本を築きたいのか。総理に足る国家像を持っているのかが問われます。

・泉候補
現在の政調会長であり、希望の党から国民民主、そして立憲に来られた方ですね。政策的にはバランスが取れており、スタンドプレーはせず、理を重んじる方。
突拍子もない事を言うわけではありませんが、地元活動の活動量が相当高く、選挙では圧勝を誇るという実力の持ち主です。
支持者からは一定の支持を取り付ける事が出来ると思いますが、やはり一度希望に行ったという部分で引っかかる方もいらっしゃると思います。
そういう過去の話こそ無用の事だと思いますが、彼の発言がどんどんSNSで取り上げられている現状を見ると有力候補と目されていると思います。
何より、昨年の代表選で枝野代表と戦っていますからね。
私の論評としては、「玄葉が降りるなら泉だ」です。まず選挙に強い。そんなにブレない。そんなに極端ではない。新しい立憲を作りそうなイメージが出来る、といった感じでしょうか。
まだ若く、これからの方。私は前回の代表選後に福山哲郎を交代させ、泉さんを幹事長にすべきだと思っていた程、彼にはまず幹事長をやって欲しかった。
どの候補も、一度も幹事長やってないんですよね。野党の代表やるならば、幹事長の経験がないのは相当きついなあとも思います。
泉さんがどれほどの胆力をもって、百戦錬磨の自民党と戦えるのか、これは未知ですが、玄葉なき後の代表選ならば彼がベターだと考えます。


長々となってしまいましたが、各候補の論評を自分なりにやってみました。
本当に立憲民主党は球が少ないです。代表候補が数えるくらいしかない。ネットやテレビでは「自民党に比べて立憲は層が薄すぎる」という評価が目立ちます。
まさにその通りで、一番気になる意見として某YOuTubeチャンネルでは、「まともな人もいるけれど、そういう人は知名度が低く、名前が出てこない」
「実力者もたくさんいたんだけど、そういう有望株は全員自民党に行っちゃった」とか、まあボロクソ言われていたんですね。
聞いていて本当に腹が立ちましたが、それもまた事実なのでしょう。自民党で政策を実現したいと思う有望株については、これは一見立憲の魅力の無さのように感じられますが、
実際はただの権力にすり寄った裏切者ですからね。これまでの自分の主張をかなぐり捨てて権力にすり寄るという最も人間が恥ずべき低俗な行為だと思います。
しかしながら、球が少ないのも事実。これも多様性の弊害によるものです。はい、これも次回のblogで書いていこうと思います。

私が新代表に求めるのは、繰り返しますが、立憲の立て直しです。そして、来年に行われる参院選で議席増を目指すこと。
今回の総選挙の敗退で連合はかねてより主張していた野党連携に対する批判を強めました。国民民主は複数区には候補を必ず立てるような言い回しをしてきています。
やはり選挙に勝った人達は鼻息が荒くなり、負けた人達は惨めにも何にも云えなくなるのです。だから、選挙に勝たなくてはいけないんですよ。
苦戦が予想されますが、必ず議席増を目指すこと。でなければ、新代表は再び責任を取る事になるでしょう。
選挙に勝つためには、国民から魅力を感じてもらえるような政策を打ち出すこと、立憲に期待してもいいかな、と思ってもらえるような姿勢・活動を取ること。
これらが必須です。旧立憲のやり方や姿勢を踏襲するのではなく、参院選に勝つための手法を取ることができる代表を期待したいと思います。

何度も言うんですが、選挙に負けるってこれだけ悲惨な事になるんですよね。四方八方から言われたい放題。もう悪口のオンパレード。
これまでやってきた努力すら水の泡になるくらいの屈辱。こんな想いになるのは二度とごめんです。それでも立憲が変われないのなら、本当に解党すればいいと思います。
でも私はあきらめたくはありません。野党第一党が、自民党にすり寄る事なく、毅然と対抗できるような政治状況を作ること。これをやらなければ日本崩壊はどんどん進みます。
少しでも破壊を遅らせるために、新代表に是が非でも頑張ってもらいたいと思います。

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