立憲民主党代表選2024について思うこと
泉健太現代表を支持します。
立憲民主党の代表選挙が告示されました。
泉代表をはじめ、野田さん・枝野さん・吉田さんが立候補。各候補・各陣営が、vs自民党を意識して様々な主張をされていると思いますが、私は現代表である、泉健太を強く支持致します。
2021年の総選挙で、枝野立憲が議席減という敗北を喫し、最低でも議席を微増できるだろうと思われていた立憲はどん底にまで落ち込みました。自民党は顔を代えて、温和そうな岸田総理でなんとか乗り切り、野党の中では賛否両論はありながらも、コロナ禍で首長として発信をし続けていた吉村知事を筆頭とする維新の会が躍動感を見せ、大阪を蹂躙。そして比例票でもぐんと伸ばす勢いを見せました。
ここでの反省点は、これまで散々noteでも記してきましたので割愛をさせていただきますが、約一年後にあった参院選でもどん底に低迷していた立憲のなかで、批判を覚悟で代表職で留まり、執行部をベテランに代えて、党の再生を泉代表は図ってきました。
ここでの泉代表へのバッシングはとてつもないものがありました。特に立憲コア支持層からの圧力はとてつもなかった。ですが、蓮舫さんからのド直球な叱咤激励を受け覚醒した泉代表は、「次期総選挙で150議席獲れなかったら辞任をする」という約束を掲げ、どん底の立憲から立候補してくれる候補者を探しながら、国会対応をしていくという作業に入ります。
そして、自民党の凋落。
意気揚々とした他野党のスタンドプレーによる自滅と、万博対応等に象徴される維新のずさんさによる期待減を受けて、「他よりはまし」という評価を得て、立憲は補欠選挙で3連勝を果たすという結果を残しました。
私には、自らの首をかけて目標を掲げ、そしてバッシングのさなかでも、代表がコロコロ代わるという負の連鎖を再来させないためにも踏ん張り続け、最大の功績ともいえる補欠選挙3連勝という結果をもたらした現代表を交代させるという選択肢は、頭の中にはありません。
何よりも「首をかける」と断言した現代表を、総選挙で戦う前に引きずりおろすという価値観が、自分の中にはないのです。
そして、その現代表に「代われ。そこどけ」と戦いを挑む候補者が、総選挙で負けた元総理と前代表だというのが信じられないというか、まったく理解ができないのです。
特に枝野さんは、ご本人は出馬をためらったとは仰ってますが、このタイミングで出馬されるとは思いませんでした。筋を通すことを信念としていらっしゃる稀有な政治家である彼が、まだ自分の代わりに泥をかぶって3年間戦ってきた代表に、総選挙前に「代わってくれ」と言ってくるとは思わなかったのです。ひどく驚きました。
誤解無きように書き加えると、私は枝野幸男絶対支持な人間です。過去のnoteをご覧いただければ、彼を一番信頼している政治家の一人としていることが分かって頂けるとおもいますが、だからこそ、私は枝野さんに筋を通してほしかった。いくら旧立憲の文化ややり方などを戻したいコア支持層や議員さんたちから請われたとしても、「いや。気持ちはわかるけど、今回は泉さんにゆだねるべきだよ。それが筋だ。」と言ってくれると思っていました。まあ、それは私の勝手なイメージなのでどうでもいいんですが、結果的に枝野さんは「人間中心の経済」を掲げ出馬をされました。ここのモヤモヤは今も晴れることはありません。(直接彼に質問をぶつけ、回答を頂戴しましたが、それは後で触れます)
吉田さんに関しては、私は正直な話、あまり彼女のことを存じ上げませんでした。委員会等で舌鋒鋭く質問をしていらっしゃることは知っていましたが、若手女性議員の一人、という枠でしか知らなかったので、詳しい論評は避けます。
ですが、彼女が出た意味は大きい。「私、やります!」と手を挙げた勇気も素晴らしい。ぜひ、女性だから~、という点だけではなく、自身の思っている政策を(総理候補になるわけだから)しっかり国民にアピールしていただきたいと存じます。
そして、野田さん、です。驚きました。
彼の言葉を借りるなら(2016年民進党幹事長就任時)まさに青天の霹靂。固くお断りをされると思っていました。
彼の安倍元総理の追悼演説が、国内で非常に評価が高く、野田さんの評判が急上昇していたことは知っていました。ご本人もそれは自覚なされていたのでしょう。そして、周りの議員たちも。
若手や、保守層を取り込みたい小沢一郎さんたちにある意味で乗せられる形で出馬に至った野田さんですが、元総理としての安定さ・実直さ・経験の豊富さをアピールしておられますが、元総理として総選挙で惨敗なされたわけですから、そこからどう変わったのか・次はどう戦って勝つつもりなのか、を具体的にアピールして頂けれなければ、一時の評判の高さだけで戦うことになりかねません。
何よりも「恩讐を超えて、政権交代のため、保守層の取り込みも重要だった」と小沢一郎さんと意気投合されたそうですが、小沢一郎さんのこの動きって、泉代表への恩讐からスタートしていませんでしたか?いまだに代表への攻撃をためらうことなく続けています。新たな恩讐のために古い恩讐を捨てたというのは、これまでの政界と何ら変化はありません。
以前と何が変わったのか。泉代表がダメな理由とは。
枝野さんの配信番組 #えだのんトーク に質問をさせていただく機会に恵まれました。
2021年総選挙時にも、このままでは立憲は勝てないと思った私が同じような番組で同じように質問をしたのですが、それも取り合げてもらえました。
(それも以前noteに記載しております)
質問は以下の通りです。
「前代表時代から何が変わり、反省をどう活かすのかを教えていただきたい。記者会見では主張が変わらないように思う。そして、泉代表がダメな理由を明確に教えてください」
これは全候補に聞きたかったことです。
枝野さんは「人中心の経済」を掲げておられますが、中身を聞くと、ベーシックサービスの充実など、従来の主張とほぼ変わらないんですよね。言い方がちょっと変わっただけ。そして、同じ綱領のもと集まっている仲間が立候補しているので、主張の中身はほとんど変わらない。変わるのは切り口で訴え方である、ということをおっしゃいました。なるほど、枝野さんらしいお答え。とても理解できます。
(枝野さんいわく、これまで自分は「あるべき社会像」を語ってきた。「支えあう社会」など、今目指すべき日本社会の在り方を切り口に訴えてきたが、大きく変わったとするならば、やはり日々の生活、物価高をはじめとする日常生活に大きな影響がある問題・身近な経済を切り口に、わかりやすく訴えていかなければならないと思った。そこが変わった点。とのこと。それは3年前の総選挙前に、私が何度も枝野さんに、「そうしないといけないよ」と提言申し上げてきたことそのものなんですよ。という事を付け加えたいと思います。枝野さんは3年遅い。そして、優秀すぎるがゆえに、一度こうと決めると突き進みすぎ。もっと周りを見てほしいのです)
話を戻します。()で綴った文章の前段に戻る。
ーで、あるならば、わざわざ補欠選挙連勝の代表を代えるまでではないのではないでしょうか。
まあ、枝野さんの返し方は実は想定内でして、だから最後の質問を付けたんですよね。「ならば、なぜ泉代表がダメなのか。はっきり言ってくれよ」と。
これに対し、「泉さんがダメな理由はありません。感謝と敬意を表します。ただ、定例の代表選なので、もっとよくできるという主張を持った候補者が国民の皆さんに訴えるのがこの代表選である」といったようなことを回答されました。
ここが意味不明なのです。ずるくて枝野さんっぽくないと思いました。
野田さんは明確です。自身を重用せず、野党連携を進めない(と思っている)代表なんて要らないとはっきり牙を剥く小沢一郎さんや、若手中堅の意見をもっと取り入れて中枢に入り込みたい議員たちの主張が非常に色濃く出ていて、野田さんも総理大臣としての経験を矛に、今は政権交代前夜。安定感のある自分の役目と主張してくるわけです。つまり、「泉健太では、総理は経験不足で無理。どけ」という事です。わかりやすい。それならば出馬の意味は分かります。
枝野さんはここから逃げる。でもこう言わないと、自分が負けて後を継いでくれた代表に立ち向かっていくことの筋が通らないわけです。これが、枝野幸男総理を心待ちにしている自分が、今回の代表選で枝野さんを支持しない決定的な理由です。
私は、泉健太を絶対的に支持します。三年間苦しくても泥をかぶってどん底から這い上がってこれた。それは現代表の努力のたまものです。補欠選挙3連勝は、だれがやっても勝てる選挙だったとかいう人がいますが、そんな失礼な話はありません。ifの話すぎます。選挙に勝ったという明確な結果を大事にできないから、今まで民主党・民進党・旧立憲民主党は選挙で負けてきたのではないですか?選挙で勝つ以外の結果なんてないんです。負けたから枝野さんは責任を取ったのですから。
この流れに乗じて、福山哲郎元幹事長をはじめ、立憲民主党の結党時のことをことさらに強調したり、2021年総選挙は惨敗ではなかったとか、言い訳をしだす人が出てきました。申し訳ないです、一番タチが悪い最低の言い訳だと思います。ノスタルジーに浸るのはいいし、私も党員にはじめてなったのは初代立憲民主党です。心から応援しましたもん。でもあの時の立憲はもう役割を終えたし、今は旧国民民主党と合流をして、新たな仲間も入った、新しい立憲民主党なんです。まだ外から来た人にわからないようなノスタルジーを掲げているのならば、多様性の看板は下ろすべきですし、過去の敗歴から目を背けるような人間は、また負けます。そういう立憲民主党だったから2021年は負けたし、枝野さんが代表を降りるという苦渋の決断をしなければならなかったのではないでしょうか。
ここまで来ているので、だれが立候補しようが、それは自由ですし、もういいです。ですが、出る以上は一生懸命主張を戦わせてほしいです。逃げることなく。
現状、野田さんが優位。枝野さんが負い、お二方が苦戦という見立てです。
私の実感としてもそうだと思います。誰が代表になるかはわかりません。私はそのまま立憲支持を続けます。ですが、どなたが代表になったにしろ、結果を出した現代表を総選挙前に仮に代えるのであれば、政権交代させんかったら絶対に許さんからな。という事だけは言っておこうと思います。
付け加え。
一つだけ付け加えるとすれば。
このnoteのような内容を、Xにて断続的に何度にか分けてポストをしております。
断片的な投稿になるのですが、いろいろなリアクションを貰っておりまして、反応はしていませんが、一応関連ポストも含めすべて目を通しております。
これらの投稿等をすることによって、支持者の間での分断を招くのではないか。といったご指摘をいただきました。ありがたいご指摘ですが、わたくしごときが何を言っても、立憲民主党は分断など致しません。そんなに影響力ありませんので。
私は2019年参院選あたりから、ずっと独りで立憲に対して苦言を呈してきました。これは、結党時に福山元幹事長が、「私たちが間違っていると思ったら遠慮なく叱ってください!」と訴えておられたからです。そのころは初代立憲のパワーが強く、私が何を言っても「何言ってんだこいつ」といった反応ばかりでした。言い続けていたらなんとなく風向きが変わるようで、今では同意いただくことも増えてきたのですが、こういう声をちゃんと上げ続けないと、立憲民主党は絶対に間違えてしまうと思っています。
そんなにこの政党は成熟していない。そして政治家も。
どちらかに寄り過ぎてしまう事がないように・自分達のアイデンティティに固執して周りが見えなくならないように・筋を通せる集団であるように、私は声を上げていきたいと思います。
もちろん、私自身も未熟ですので、政党にかかわりながら勉強をさせていただきます。
<こうさんの言いたいことはとてもよくわかるし、参考にすることも多い。でも口調が強すぎて真意が伝わらない。相手に中身を理解させないようにしている>とのお叱りも頂戴しています。もう私も大人ですので、このご指摘も受け止めたいと思います。