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先日、バイクで富士五湖あたりブラブラしてきました。

特にココに行くぞって決めていませんでしたので、Googleマップをひらきつつ、目に飛び込んでくるピンと来たキーワードのところに行ってみるか! と、思いつきの直感に乗り続けて周遊していました。

本栖湖の展望台で休憩したあとに、次どこいくかぁーとGoogleマップあけたら、「竜宮洞穴」って文字列がGoogleマップ上に浮かんでいたんですね。

今年は辰年だし、最近ボクが狙っている返し馬には「ドラゴン返し馬」と名付けていたりで。

「あー、竜宮、ドラゴンか、ココ行ったら、なんだかご利益があるんじゃねーか?」とスケベ根性まるだしでGoogleの案内するルートのままにバイクを走らされた挙句に到着した目的地は、




富士の樹海だったんです。





「まじか、、めっちゃヤバそうなとこじゃん、ここ独りで歩くの怖すぎるなぁ」と心によぎりながらもバイクを停めて、恐る恐る歩いて竜宮ナンチャラってとこに向かったんです。

午後14時くらいです。

太陽は出ているものの、樹海ですから頭上は木がたくさんです。それが日光を遮るから、まぁ暗いです。そして怖いです。ツキノワグマとかふつーに出そうな雰囲気です。

歩きはじめて3分くらいしたところでしょうか。

なにやら、声なき声のような、クマの鳴き声のような。もしかしたら頭上を飛ぶ飛行機か。富士には自衛隊の演習場があるからそれに関係する乗り物か分かりませんが、なんか、聞こえちゃいけない声のような音が聞こえてしまった気がして(だって樹海ですから)

なので、「あ、ココは来ちゃいけない場所だ!」と。カラダ中に恐怖の鳥肌がたってきて、ダッシュでバイクに戻ったんです。

たぶん、上がり3ハロン31秒代は記録したと思います。超マッハで末脚くりだしました。



で、樹海の入り口のところに置いといたバイクに戻り、ココロを落ち着けてみたものの、それでもせっかく来たんだし。めったに来れないし。やっぱ龍神さまのご利益にあやかりたいスケベ根性が上回るしで。

でも怖いからバイクまたがって移動しようとするも、いやいやいや、気になる、もっと先にも進みたいと。


葛藤の挙句、跨ったバイクから降りて、また俺は樹海に戻ることにしました。


入り口から数百メートルは行政が整備してるおかげで、木の根っこだらけではなく、人工的に手が施されてる風の砂利道が続きます。

でも360度、見渡す限り、樹海です。

薄暗いです。

カラス鳴いてます。

なんつったって、青木ヶ原です。

龍神さまにあやかりたいスケベ根性よりも、オバケやクマが出るかもしれない恐怖が勝ります。

カラスの鳴き声と、ひとり砂利道を踏み締める音以外、なにも聞こえませんが、静けさのなかでまた聞こえちゃいけない何かが聞こえてしまうのではないか?と恐る恐る歩いていると、

「竜宮洞穴(りゅうぐうどうけつ)」という案内看板が見えてきました。

そこから先は人工的な砂利道はありません。

木の根っこだらけでボッコボコ。

青々とした苔だらけ。

ガチの樹海が目の前に広がってます。

まぁ不気味です。


ココまで来たら、行くしかないと。

Googleで竜宮洞穴は★4.4あるんだから。単勝オッズ4.4倍なら勝負してみてもいいだろと。大丈夫大丈夫と。臆病な心を奮い立たせながら、 僕は樹海を進みます。


頼りない柵のようなロープのようなやつがちょいちょいあるから、樹海に迷い込む心配はなさそう。

でもやっぱ、聞こえちゃいけない声が聞こえてきそうな、クマが出そうな恐怖感は続きます。

360度、樹海です。

青木ヶ原です。

独りです。

カラス鳴いてます。

心なしか、気温がヒンヤリしてる感覚もあります。

独りでいるのに、誰かいるような感覚もつきまとっていたり。

誰かにずっと見られているような感覚もあります。

やっぱバイクに戻ろうとか?とココロによぎったり。

恐怖と好奇心とスケベ心の狭間で葛藤しながら、樹海を一歩一歩すすんでいくと、 洞窟っぽいのが見えてきました。

数メートル、階段を降りた先が、穴倉っぽくなっているので、あ、これが竜宮洞穴だなと分かります。

恐る恐る、階段を降りはじめると、まさかの光景が目に飛び込んできたのです。




金髪の女性(らしき)人の姿が目に飛び込んできました。



僕は目を疑いました。なんていったって、青木ヶ原です。 オバケがいるかもしれないというバイアスが脳にかかっていましたから、ついにオバケでたかと、というか見た目フツーに金髪の女性なんだけど、いやオバケを見てるかもしれないという恐怖心がより一層、"女性=幽霊"という疑いを強くさせます。


とりあえず、若干ふるえる声で「こんにちは」と僕から挨拶しました。

そしたら「こんにちは」と返ってきました。

ちょっと安心しました。

独りで樹海に入り込んできたので、誰かいるだけで安堵感につつまれます。

でも、気温は明らかに低く。

9月2日で30度以上ある日でしたが、洞穴(どうけつ)なので、一年中、クーラーが効いた部屋のようにキンキンに寒いです。

それがまた、余計に神聖な場所感をマシマシにします。

とりあえず、祠(ほこら)が目の前にあったので、足場の悪い岩だらけのボコボコした道なき道を、苔で滑らないように気をつけながらお賽銭のところまで行き、龍神さまに手を合わせました。

で、これで俺がココにきた目的は完了したなと。

少し、ここの神聖な空気感を堪能しながらゆっくりしようかと思ったそんな矢先、


例の金髪の女性(推定40代くらいの方)が、突然、声をかけてきたんです。




「どっからきたんですか?」

「神奈川ですー、川崎ってとこですー、昨日、山中湖で音楽フェスがあってー、ついでにブラブラしててー、ここ来る予定なかったんですけどGoogleマップで気になって来てみましたー」と。


ちょこっと雑談をはじめたら、どうやら女性は近隣に住んでる地元の方で。竜宮洞穴の雰囲気が好きで、割と頻繁に来てるとのこと。

で、僕に、こー言ったのです。



「よく祠まで辿り着けましたね」と。


「たいていの人は、ココ(洞穴の祠)まで辿り着けなくて引き返しちゃうんですよ」と。


で、女性は、こー続けます。


「こないだ20代くらいの男性が来たんですけど、足元すべらせてお賽銭箱のところまで辿り着けなかったんです」と。


「その男性は以前にも竜宮洞穴に来て、その時も、足元が滑って祠まで辿り着けなかったんですよー」って言うのです。


つまり、2回、樹海の中を進んできたけど、2回とも龍神さまの祠には到達できなかった男性がいたということなんです。金髪女性いわく。


で、俺は、 「いやいやいやいや、そんなことあるかい!どうせ女性の作り話でしょ」「フツーに歩いて賽銭箱のとこまでいけるじゃん」と半分は心の中で疑ったんですが、女性は僕にこー言ったのです。



「お兄さんは、龍神さまに選ばれたんです。だから祠まで行けたんですよ。ココにきたのも、龍神さまから呼ばれたからなんです。ココ、呼ばれなきゃ来れないですから」

と。


「あぁ、そうなんですか、それは良かったです」と少しコミュ障こじらせながらギコチナイ反応をボクが示すと、

ここで沢山の出会いをこなしてきたであろう地元のリピーターさん(金髪女性)は慣れた感じで僕に絡んできます。


「あたし、ここでいつもスマホで動画とってるんです。今日もすごいの撮れましたよ?」と。


おいおいまじかよ、樹海で心霊動画おさめてるんじゃねーだろうな?と恐る恐るスマホをのぞかせてもらうと写っていたのは、


虹とかオーブ的なやつとかメチャクチャ綺麗な神秘的な動画。


びっくらこいたよ! だって、樹海の中の穴ぐらチックなところに虹なんて一切、出てないんだから!

で、お兄さんも撮ってみろと。言われるままにスマホの動画を立ち上げてみたら。


謎の虹色発光体が映るではありませんか!



再び、びっくらこいたよ!

女性いわく、撮る人によって違うものが映るらしく。

なにも映らない人もいるようで。

僕は「映る人」だったそうで。

神秘的なものが撮れて僕はちょっと感動しました。


たぶん、スマホのレンズについたホコリを通して太陽光線がカメラに取り込まれる際に、いろんな条件が重なり合って虹色みたいなのが映り込んだんだろうけど。

こーゆー、気温とか日の光やら、自分の立ち位置、対象物と自分との位置関係、目の高さや視線を飛ばした角度、あとは自分の精神状態、運、その他諸々なんかも合わさって具現化される奇跡的な出来事は、


まぁ、パドックにおける馬も一緒だなぁと。



メイチに仕上がった精神と肉体が研ぎ澄まされたようなアレとか、まさに洞穴でスマホに映り込んだ虹色発光体を体現してるような馬だよなと。

勝負したい馬がいたときに、


竜宮洞穴でみた虹色発光体くらいレアな馬なのか?? と。

そうじゃない馬で勝負して後悔ないの? と。


新たな基準軸の気づきもあったりで、

富士の樹海を歩くのは恐怖体験そのものだったけど、 怖いながら足を運んで良かったなと思いました。





怖いなぁ、怖いなぁ。
でも。気になるなぁと。
行ってみたいなぁと。




恐怖に打ち勝った先では、何か自分に必要なものがタイミングよく与えられたり、気づきや学びがあるのかもしれませんね。

恐怖を克服したご褒美として。

たぶん、ここまで読んでる方は、 最近ボクが案内しているパドック猟友会に興味がある方だったりもするのではないでしょうか?

でも、恐怖と好奇心の狭間で葛藤して、一歩、足を踏み出せないでいるのかもしれません。

僕が富士の樹海にビビって、いったんバイクまで引き返したように。

でも、いま、コミュニティに参加しようか迷ってるいるってことは、

たぶん、すでに樹海に足を踏み入れてるのかもしれませんね。

だいぶ奥まったところまで来てるんですよ。

たぶん、なんか、呼ばれてるんですよ。

龍神さまに呼ばれてるって表現は正確ではないかもしれないけど。

もしかしたら、なんか、来てみると、いいんじゃないでしょうか。

恐怖や迷いに打ち勝った先に、何かあるかもしれないし、ないかもしれないけど。

もっと奥まで進んじゃっても別に大丈夫ですよ。


樹海のなかでパドック見ようぜってヤバいコミュニティじゃないし(笑)
オバケもでないです(笑)
クマがいて襲われて喰われる心配もないし。


まぁ、迷ってるなら、 入っちゃえばいいんじゃないかな!


オバケいたら逃げりゃいいし、
竜宮洞穴のようにパワースポット的に感じるならとどまればいいし。


僕は競馬SNS界隈がちょっと居心地わるいから、界隈の隅っこで、パワースポット的な居心地いいところにできたらいいなと考えてます。

ひとりじゃ、それ作れないしさ。

ここまで読んでるのも、なんか、僕と波長あってるんじゃないかな。


パドック戦士のパワースポットを作るの、手伝ってよ?


と、貴方を口説いたところで、この話しは終わります。


貴重なお時間を僕のカマチョに割いてくれてありがとうございました!





【パドック猟友会の案内】


※竜宮洞穴で収めた虹色発光体の映像はコチラにチラッと添付してます


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