何を忘れたく無かったか忘れた
ハマると強い。限界を超えてからはじめてここが限界だったんだと気付く。やらぬ後悔よりやる後悔とはよくいったものだが、やったことは取り返しがつかない事が多く後悔は募る。やってなければ想像の中で楽しく過ごせる、たとえ虚無感に苛まれようとも。
私事ではあるがDJを始めてちょうど2年になる。何をするにしても初めの3ヶ月くらいと2、3年くらいに転換期というか分岐点みたいなのがある。ちなみにその次は10年目くらいにもう一段階分岐点がある。
なぜその年数で分岐点が来るか分かるかというと、同じ部活を10年続けていたから。この経験は世間知らずと多大な時間を犠牲にする結果にはなったが、人生経験としてはまぁいいかという感じではある。
10年も同じ部活を続けていたというと大抵それが大好きで仕方ないから続けていたんだろうと勘違いされるのだが、実のところ家に居たくないとか成績が悪いことの言い訳の為でしかなかった。これを人に言うと皆「それで10年も続けられる訳ないよね笑」みたいな顔をする。部活をやめたら家に居なくちゃいけなくて勉強をしなくちゃいけないのが嫌だっただけなのに。
それと比べDJは本当に好きで始めることが出来き、やっと自分の人生を自分で動せた気がした。自分の行動一つで出演が決まったり、もう呼ばれなくなったり、似た曲を好きな人と出会ったり、別れたり。
高校や大学の同級生なんかは結婚したりするのに、僕はやっと人生動かせたよ!とかで喜んでるの正直恥ずかしいのだけれどまあこれで間違ってないと思う。
でもわざわざこんな文章を書いてるってことは何か後ろめたい気持ちというか、好きで始めたつもりのDJもやらなきゃいけない事からの逃避行動だったりするんだろう。逃避し続けるために、結果として出演が増えたり色んな人達と出会ったりして意図せずいい方向に進んでしまうのが余計に現実からの逃避に繋がっている気がしてゆっくりゆっくり自分の首を締められている気がしてならない。
2、3年が分岐点いうのは何も部活やDJだけではない。仕事も例に漏れず、田舎に転勤になってしまった。ちょうどDJが上手く波に乗ってきた時に限って地方転勤。人生って上手いこと選択を迫ってくるなと思う。他人の人生で遊んでんじゃないよマジで。
僕が逃げない限り趣味が僕から逃げてはいかないので、職場と家の往復をするだけの人間にならない様に意地でも続けて行こうと思う。それが例えDJという形で無くとも。ハマると強いし。
ここまで読んでくれてありがとう。スキやコメントをくれると更新の活力になります。留年大学生の日常や愚痴をつらつら綴ります。