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Notionで人生を振り返る ~エンタメ記録の格納計画~

みなさん、「エンタメ作品の記録」って残してますか?

映画やドラマだと「Filmarks」、本だと「読書メーター」なんかのサービスが既に存在していることからも、見た・読んだ作品を記録することって、多くの人にとって一定の需要がありますよね。実際、数が増えれば増えるほど古いものから忘れてしまうし、せっかく楽しんだ記憶がなくなるのは寂しいです。

とは言いつつも、自分はその手のサービスをあまり熱心に使っていない側の人間でした。感想を残す習慣がないとか、他人のレビューは見れなくていいとか、まあ色々言い訳は出来るんですけど、純粋にそこまでの必要性を感じていなかったんですよね。


ところが万能情報管理ツールであるNotionを使い始めてしばらく経つと、「これまでに享受したエンタメ作品をNotionで記録したい!」という感情に支配されるようになりました。理由は単純、私が「Notion好きの情報整理&環境構築フェチ」だから。(深く考えなくていいです)


そんなわけで今回は、小説・漫画・映画・アニメ・ゲームなどなど、自分が触れてきたありとあらゆるエンタメ作品たちを、どのようにしてNotionにまとめたかを書き留めていこうと思います。


💡 前回のNotion記事の内容が何度か出てきますが、多分読まなくても大丈夫です。ただ読んでもらえると私がちょっと嬉しいです。


それではどうぞ!


まず各データベースを用意

上で挙げたものをこれから全て格納するわけですが、データベース自体は「映像作品」「書籍」「ゲーム」の3種類でまとめることにしました。データベースごとに格納する情報は変わりますが、公開/発売の年月日と、サムネイル用画像は一貫して登録しています。


▼ 映像作品
アニメなのか、実写なのか、映画なのか、ドラマなのか、という情報を、タグを使って分類しています。Youtubeで公開されている短編ムービーなどもここに格納。監督や役者などの情報は今回は登録なしですが、いつか気が向いたら入れるかもしれない。

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▼ 書籍
漫画・小説・ラノベなど……のつもりでしたが、どれだけ過去を振り返っても漫画が9割5分を占めており、自分の語彙力が酷い理由を痛感しました。もっと活字読んだほうが良い。登録情報は出版社・作者・連載状況・巻数など。あと、Kindleで買ってたり、実家に紙の本があったりと媒体がバラバラなので、所持状況も登録しています。

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▼ ゲーム
なんだかんだで一番数が多くなったデータベース。ビデオゲームが中心ですが、テーブルゲームやボードゲームも一緒にまとめます。プラットフォーム・開発メーカー・ゲームジャンル・所持状況などを登録。元々他のページで管理していた「攻略Wiki」的な情報も、こちらに移植してきたのでスッキリです。

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ちなみに、サムネイル用の画像はネット上でめちゃくちゃ頑張って探してきてますが、どうしても良い感じのものがなかった場合はPhotoshopで素材をコラージュして自作しました。ほぼただの意地ですが、おかげで見栄えは完璧です。


データベース自体の扱いを考える

ここにきて、前回作った情報収集用のデータベース群を見てみると、こちらにもYoutube動画をまとめるためのデータベースがあることに気付きます。

前回のは知識としての動画で、今回のは娯楽としての動画。用途が違うのでそれぞれが独立していても良い気はしますが、どうしても同じ形態のデータベースが2つあることにムズムズします。それに、現時点では用途が違うように見えてるけど、突き詰めると区別しきれる概念じゃない気がする。両方の側面を持つコンテンツだって少なからずあるはずです。

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そしてこれは動画だけじゃなく、書籍やWeb記事、なんならゲームでも同じことが起こり得そう。なにせ私には「漢検DS」というゲームソフト1本で漢検2級に合格した実体験がありますからね。

「漫画で学ぶ○○!」みたいな本だってたくさんあるし、娯楽として生み出されたメディアが娯楽の枠に留まるとは限らないわけです。


ということで、「知識」と「娯楽」を区別しようとするのはやめ、すべて「インプット情報」として統合することにしました。

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中身がごちゃごちゃするのでは?と思うかもしれませんが、それに関してはタグ付け&フィルタリング次第でわりとどうとでもなります。Notionのいいところですね。


リレーション機能を使って情報を紐付ける

次に、情報と情報の紐付けについて考えていきます。

まずは単一データベース内でのリレーション。例えば私は、「どうぶつの森」というゲームのシリーズをこれまでに4作品遊んでいて、データベースにそれぞれ登録しているのですが、

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ここでリレーション機能を使うと、次のように関連作品同士を全てリンクさせられます。

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こうすることで前作・次作へのリンクが貼れますし、自分がどれだけそのシリーズにハマってるかが可視化できるのも結構面白い。本や映像作品でも同じように、シリーズでの紐付けを行いました。


次に、データベースを横断するリレーション。「どのデータベースとどのデータベースを繋げればよいか?」をひとつひとつ考えるともうキリがなかったので、脳死で全てのデータベース同士を繋げてしまうことにしました。

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「プロジェクトセカイ」のページを例にすると、以前読んだ開発インタビュー感想記事、たまに参照する攻略サイトなんかを各データベースに登録しているので、そちらと紐付けてすぐアクセス出来るようにしています。

ここまで来るとプロパティがかなり多くなってしまってますが、「常時非表示」「空欄時のみ非表示」などで目に入る情報量をカスタマイズできるので、普段はさほど気になりません。


これで、Notionにインプットした様々な情報が相互参照できる環境が整いました。


アウトプットにつなげる

ここまでで紹介してきたものとは別に、日記用のデータベースを作って2ヶ月ほど運用しています。「年月」でタグをつけて「BoardView」で一覧にするのがお気に入り。

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Notion導入以前の日付のものは他のメモ帳からの移植です。


日記と言っても、はじめは「今日の出来事のタグ付け」や「体調の記録」等、どちらかというと「超簡素な日報」みたいな内容だったんですが、その日の考え事をダラダラ書き出したり、何をして過ごしたかを雑にメモしたりしているうちに、マジで日記っぽくなってきまして……。そうすると、アニメやゲームの雑感もここに書き殴ったりするわけです。

冒頭で「感想を書く習慣がない」とは述べたんですが、「メモ書き」レベルの内容なら日記に残せているらしい。


話を戻しましょう。

今の環境だと、「エンタメ作品の情報」「その感想」それぞれ別の場所にあるということになります。こういうのは大抵、作品毎に感想をまとめてあることがほとんどですが、今まで日記の一部として書き殴ってきた雑な感想達をわざわざ抜き出して移植するのも、どうにも違和感があってやりづらい。ついでにもっと文章を整えたくなりそうで、メモの敷居も上がってしまう……。

ではどうすれば良いか?答えはもちろん「リレーション」です。


例えば3月21日の日記。先日公開されたシン・エヴァンゲリオンに熱狂する世間の流れに乗るため、この日はネット配信されている旧劇場版と新劇場版を一気見しました。そして例のごとく日記に雑感を記入し、Videoデータベースに作品情報を登録します。

ここで我らがリレーション。日記と作品を相互にリンクさせます。

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こんな感じ。


それぞれを別データベースで管理することのメリットとして、

・漫画やソシャゲなどの継続コンテンツとの相性がいい
・感想単体ではなく、その日の出来事も同時に振り返れる
・ゲームの攻略メモや映画のあらすじ等、単なる「情報」と混ざらない

などが挙げられるかなと思ってます。成り行きでこの形になったとはいえ、私は結構気に入りました。


完成

これにて、知識の収集や娯楽作品のログなどを全てひっくるめた、自分なりの「インプット管理環境」の完成です。最終形はこんな感じになりました。

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各データベースは基本的に時系列順に並べていますが、数の多いゲームなんかはそれを眺めるだけでも人生の振り返りができて面白いです。

こういう作品達、特に子供の頃に触れたものなんかは、間違いなく性格や価値観の形成に影響及ぼしまくってますからね。ライフログとしても、一定の役割を果たせたんじゃないかと思います。

まあNotionの記事で毎回書いてる通り、ここまで構築しきるのはやはりまあまあな手間なので、万人にはオススメできないのですが……興味と時間がある人は、やってみてもいいんじゃないかと思います。Notion、楽しいよ!!


*2021-03-25 追記
ツイートやYoutube動画をデータベース化するときの具体的な手順について記事を書きました。よければこちらもどうぞ。


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