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テキスト・フォーマット - ⑭ 改ページを使わない改ページ

文章の段落の最後が次のページの第1行目になることがある。欧文では、この行を「孤児 orphen」と呼んで、避ける傾向がある。
また、段落の最初の1行がページの最後になることがある。欧文では、この行を「寡婦 widow」と呼んで、避ける傾向がある。
日本語の行末処理に似た感覚かもしれない。


孤児(orphen)


1. 孤児を避けるには、まず、孤児の段落に挿入点を置く

2. ツールバーのフォーマットというアイコンをタップし、「詳細」というパネルのタブをタップ

3. 「改ページと区切り」という項目名の「最初の行/最後の行だけを残さない」というチェックボックスをタップして、チェックを入れる

4. その段落が3行程度なら、段落ごと、それ以上なら、1行だけ、次のページに移動する

段落が3行以内の場合


段落の行数が多い場合


寡婦(widow)

windowではなく、widow。夫に先立たれた独り身の夫人のこと。最後の行で始まる段落なので、その段落は1行しかページに表示されない。このような場合、次のページに自動的に改ページされるのが普通らしい。日本語にその習慣はない。

  1. 段落の開始がページ最後の行となる段落に挿入点を置き、「最初の行/最後の行だけを残さない」というチェックボックスをタップして、チェックを入れる

2. widowの行が次のページに移動する

見出しと本文との結合

見出しが最後の行になることを避けるため、自動的に次のページに移動させることができる。
行の最後が見出しというのは、見づらいので、見出しと最初の本文の段落を結合させるこの方法は、望ましい。

必要な見出し段落に挿入点を置き、「次の段落を同じページに入れる」というチェックボックスをタップして、チェックを入れる


2. その見出しが次のページに移動して、本文と離れるのを防ぐ

3. その前の見出しにも同じ設定を用いる

これで見出しのオルファン化は、避けられる


  1. orphenとwidowを避ける設定を「本文」段落スタイルに付け加えておこう

  2. 見出しがwidowとならないように、見出しの段落スタイルを更新しておこう

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