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シリーズ:アニメで開く公共の扉

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名作アニメを題材に、高等学校公民科「公共」の第一部「公共の扉」のエッセンスを解説します。試験勉強・受験勉強の息抜きや、大学生・社会人の学び直しに。
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「かがみの孤城」で開く「公共のとびら」

※映画「かがみの孤城」及び小説『かがみの孤城』のネタバレを含みます ※文中の引用は辻村深月『かがみの孤城 上下巻』(ポプラ文庫、2021年)をもとにしています 1.映画「かがみの孤城」について1-1.「かがみ」が意味するもの 映画「かがみの孤城」は辻村深月による原作小説をもとにした長編映画で、2022年12月に公開された。原作小説が2018年に本屋大賞を受賞していたこともあって公開前から注目を集めており、公開当初の勢いはそれほどでもなかったものの、公開後2か月以上経過した

「すずめの戸締り」で開く「公共のとびら」

閉めるのか開くのかどっちなんだ!という突っ込みはさておき、この記事は新海誠の映画「すずめの戸締り」の考察をしながら高等学校公民の新科目「公共」の第一部「公共のとびら」のエッセンスを総ざらいするものだ。 新科目「公共」は今年度から始まった。何をどのように教えればよいのかが確立されていないから、全国の教員が手探りで進めているのが現状だ。暗記科目と化した旧「現代社会」を実質的に引き継ぐような形で行われている授業も一部にはあるだろうが、全国各地で独創的な授業が展開されていることだろ