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小さな反抗 取り除かれるブラックホール

キガツキ

最近ってな訳でもないが気づいたことがある。

自分は知らず知らずのうちに相手の波長に合わせて喋っていて、それが長く続きすぎたことで自分にも耐性が出来た。

「カメレオンみたいだね」

なるほどな、とおもう。その場その場で変わる自分。

自分は自分と思って行動していてもそれは果たして本当に本当の自分なの?

正直なところ分からない。

関わった人達の感性が沢山自分の中に存在していて、どの感性も大事にしたい。そんなこんなであべこべな自分ができあった。

カカワリノナカデ

大学休みが延長されている中で、自分はいなフリというものに参加しようと決意し行動した。

そこら辺は長くなるから諸々割愛するとして、
今回また多くの人たちと関わりをもてた。

その中でも同室で長く時間を共にしている子がいる。

本当のこと言うと、1週間目で少し心の中を見せてくれるようになってめっちゃ嬉しい。

すごく優しくて、でも不器用で、息がしづらそうで、今までの価値観とは全然違う価値観を体当たりで経験してて、日々闘ってるように見える。

スクワレル

そんな彼女が人の意見に否定の姿勢を見せたのを初めてみた。この一週間で初めて。

いなフリの同居人には色んな個性の人がいる。
絵の具で例えると原色と原色。
個性が強くて毎日が楽しい。

原色同士が関わっている中での出来事。

米粉はソファを占領して寝ていた。人がいてもいなくてもこんな感じだから、きっと同居人は次の言葉が出てきたんだろうな。

「米粉ちゃんは乱暴者だよね」

自分でも自覚してるし、人の発言気にしないしすぐ忘れるからなんにも思わなかったけど、同室の彼女は違ったみたい。

米粉が乱暴者と言われて、5分くらい経ったあとで

「米粉ちゃんは乱暴者なんかじゃないよ」

はっきりと言ってくれた。彼女の言葉で。彼女の意思で。

ここに来て初めての否定の姿勢。

私は自分のことをそんなふうに言ってくれたって事よりも、彼女が自分の意思を持って変われてるってこと、変わっていけていることに影響を与えられていることに救われた気がする。

きっと言うか言わないかとか迷ったんだろうな、でもモヤッと感じたことを言葉にしてくれて本当に嬉しいです。

砂にまみれた自分を拾われて、ふぅっと優しい吐息で綺麗にしてくれた

彼女の大きい勇気のいる小さな反抗によって
あべこべな自分が抱えていたたくさんのブラックホールが消滅した気がするなあ

自分のあべこべさは相変わらずだけど、
米粉は貴女のしあわせを願っています。