孫子の兵法 第四弾

第九章:行軍篇
この章ではより主に危険回避の考え方や、人材育成など、具体的な戦い方の話になるので現代に活用できる部分を抜粋していきます。

ここでは敵の観察方法を言っています。
「敵が近くにいるのに攻めてこないのは攻めるのが難しい場所だからである。敵が遠くにいるのに攻めてくるのは、こちらを誘い出しているからである。敵がそこに居るのは有利な場所だからである」と孫子はいっています。
多くは「見るだけ」で「観察」しようとしません。何事も理由があってそうなっているのです。常に優位でいるためにはよく観察し、情報を集めることが大事なのです。

第十章:地形篇
この章では戦う場所、地形について書かれています。ビジネスで言えば市場、ポジショニングといった要素ですね。

・通(つう)・・敵も味方も行き来しやすい場所
・挂(かい)・・攻めやすいが撤退しにくい場所
・支(し)・・・敵も味方にとっても悪い場所
・縊(あい)・・くびれた場所
・険(けん)・・険しい場所
・遠(えん)・・自国から遠い場所
ビジネスで言えば「通」は、誰でも始めやすい再現性の高いビジネスといえます。誰でも簡単に始められるからこそ、ライバルも多くレッドオーシャンになっている市場です。始めやすいが、スキルが高くなければやっていけません。「挂」は売り上げにすぐになるタイプのビジネス。しかしそうしたビジネスは資金が多くかかります。お店を開いたりFCだったりですね。一度、資金をかけてしまえば後に引けず撤退しにくくなります。

「相手を知って自分を知り、タイミングを待って、最適な場所を活かせば必ず勝てる」と孫子は言っています。
それだけ場所というのは重要ということですね。

第十一章:九地篇
ここでは地形だけでなく戦う地域、領域について9つのパターンが書かれています。中でもビジネスに応用しやすい敵国との共闘についての名言がこちら。

呉と越の敵同士であっても、同じ船に乗っていれば船が危なくなればお互い協力し合うものだ」と孫子はいっています。
ビジネスで言えばM&Aやジョイントベンチャーですね。お互いの利害を一致させれば競合であっても協力し合うことは可能であるということです。

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