陳腐なビジネスから始める

いまや時価総額4000億円を超えた介護事業者向けSaaS企業、エス・エム・エスの創業者の諸藤周平さんのnewspicksでの記事を抜粋して、個人の見解を加えて行きます。

以下、諸藤さんのお話です。
Reapra(諸藤さんが創業した投資会社)ではまず、起業家に対して、「陳腐なビジネスから入りましょう」と伝えます。
サイズは小さいほど良く、数億円から数十億ぐらい。今のマーケットを静的に見たときに、過去5年も今後5年も、それほどバリューチェーンの構造がドラスティックには変わらない産業です。伝統的な領域でも良いと思っています。
そこには、あまり新規参入者がいない。それもそのはずで、今の世代が抱えている課題ではあるものの、複雑性が高く、マーケットとしてそこまで魅力的ではないからです。
しかし収益は定常的に出ていて、しかも長い時間軸で見れば、将来有望だと思えるマーケットでもある。こうした領域を見つけ出すことができれば、競合を出し抜くために走り抜ける必要がありません。
また、陳腐なビジネスでは、成り行きでもキャッシュフローは生まれるので、ノックアウトファクターでビジネスを畳む状況に追い込まれることがありません。
それに、こうしたマーケットでストレッチした目標を設定すると、自我と環境の相互作用の中で、長い時間軸で学習を進めることができます。

ここから個人の見解を書いていきます。
簡単にまとめると、諸藤さんは起業当初はスモールビジネスから始めて学習を進めていくことを勧めています。確かに、サラリーマンから起業となると、業務及び責任がガラッと変わるので、それに加えてマーケットがドラスティックで不確実性高いものだとなかなか大変だと思います。
まず企業としての稼ぎを作ることを経験すると言う面で考えれば、スモールビジネススタートは良い選択肢だと思います。

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