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「ぶらんこ」か「ブランコ」か?

先週の金曜日のフランス語講座で、Mauger Blueの第1巻、第62課を勉強していたら、文章の最後の方に、次のような文章が出てきました。
Les enfants tournaient sur les chevaux de bois ou montaient dans les balançoires.
レ ザンファン、トゥルネ シュール レシュヴォー ドゥ ボア ウ モンテ ドン レ バランソワール。(子供たちは[メリーゴーランドの]木馬で回ったり、あるいは、ぶらんこに乗ったりしていました。)
この中で、ぶらんこという意味のbalançoireというフランス語の単語のつづりが、日本語のぶらんこにそっくりだなぁと気が付きました。そこで、教室の皆さんに、日本語のぶらんこってフランス語からきているのだろうかと私は聞いてみました。でも、みんなわかりませんでした。
私は、「ぶらぶら」するものだから、それに、かわいいという意味の日本語の「こ」をつけて、「ぶらんこ」というのだと子供のころからずっと思っていたのですが、その時初めてどうも外来語ではないかと思ったのです。
 
そこで、ずっと気になって、昨日日曜日に、広辞苑を引いてみました。驚きました。ぶらんこって、フランス語ではないのですが、同じラテン系のポルトガル語balancoから来ているとありました。綴りはフランス語のbalançoireとそっくりです。広辞苑では、ぶらんこは、外来語なので、見出しには、 片仮名で、ブランコとなっていました。外来語はカタカナで書くのが日本語では習慣なので、そうなるは当然なのですが、私は、ずっと、ブランコを、日本語だと思っていたので、平仮名でぶらんこだとしていましたが、誤りだということに初めて気が付きました。
 
令和元年(2019年)11月4日随筆
 
なお、冒頭の写真は、香川県と徳島県の県境にある雲辺寺山頂公園の「天空のブランコ」の写真です。香川県観音寺市の次のWebpageから引用させていただきました。
https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/21/13764.html

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