平成30年度「東海北陸作業療法士会リーダー養成研修会」参加しました(^^)/

「東海北陸作業療法士会リーダー養成研修会」に参加させていただきました。

<目次>
●なぜ必要なのか?
●どんな内容だったか?
●何を学んだか?
●まとめ

●なぜ必要なのか?
 士会の言葉を借りて説明させていただきますと、「士会活動に関心が少ない会員の増加、協会・士会離れが目立つ中、作業療法士として自覚と責任をもち、自ら作業療法士としての力を向上させていく次世代の士会リーダー養成を目指す必要性がある」からだそうです。

 私は「第27回愛知県作業療法学会」 の実行委員長として開催準備を進める中、「どうして年会費滞納者が多いのか?」、「どうして演題登録が集まらないのか?」等の疑問を抱き、この状態に対する危機感を感じました。
 ここまで偉そうに書いていますが、私自身が「協会や士会に所属する意義」、「定められた上級資格(認定作業療法士や専門作業療法士)を取得する意義」を感じておりませんでした。それよりも専門職としての技術を学ぶことや、自分のキャリアを形にするための直接的な実績が重要だと考えていました。
 「何故研修会に参加したか?」
 「私の意見は、私個人の問題だけではないと思ったからです。」
 調べると、凝集性の高い県士会もあります。
 「私達の愛知県はこのままで良いのか?」
 この危機感を学会運営を通して気付きました。それを伝えたいなら、きちんとした立場で行う必要性を感じたので、推薦枠に立候補したのが経緯です。
 今振り返るとわかるようで、よくわからない動機ですねw

●どんな内容だったか?
 1日目は「次世代リーダー向け研修」でした。リーダーになることについて受け入れ、自分なりのリーダー像を考え、リーダーとしてメンバーをまとめるためのスキルや手法を学びました。
 夜は「懇親会」を企画していただき、愛知、岐阜、三重、静岡、富山、石川、福井の代表の方々と熱く、楽しく語りながら親睦を深め、横の繋がりを築くことができました(*写真参照)。
 2日目は「ワンペーパー資料作成研修」でした。情報を一目でわかり易く伝えるための完結な資料を作成するために、資料の構成力、文章の要約力を学びました。

●何を学んだか?
 「リーダーとは負った責任ではなく、使命を果たすための役割」という認識に改めるようになりました。
 これまで、「リーダーたるもの他の模範となるべきであり、非の打ちどころがあってはならない。リーダーとして任命されたからには、期待された以上の実績をあげなくてはならない。」と考えていました。
 そのため、「人の意見をあまり採用しない」、「自分がやった方が早いし結果も出せる」、「指示通りにしないなら必要ない」と考えてしまい、気付くと自分1人になってしまうことが多くありました。孤高ではなく、孤独でした。それはリーダーとして好ましい判断ではないとわかっていても、結果を出すことに拘り過ぎたためです。しかし、自分1人で出せる結果や仕事量には限界がありました(仕事をする体力は無駄につきましたw)。さらに、「他者評価」が低くなるため、不満と不安が募って攻撃的になる悪循環でした。
 そんな私にとって、「肩肘を張らずに自然体でリーダーという役割を受け入れる」、「リーダー≠優秀なプレイヤー(でなくても良い)」、「型通りのリーダーを目指す必要はない」、「いつも自分が正しくなくて良い」、「下からの意見を封じることのデメリット」、「敢えて隙を見せる」、「自分がやった方が早いの功罪」等のキーワードは心に残りました。
 時と場合によりますが、中長期的に考えれば、メンバー1人1人を活かした方がチーム力を最大化できます。そもそもそういうスキルがリーダーには必要だと言葉ではわかっています。
 「で、どうするか?」
 研修では、「個と向き合う姿勢」、「メンバーのモチベーションを高める接し方」、「自ら行動を起こさせるような言葉使い」、「わかりやすく伝える(ワンペーパー資料作成スキル)」を合わせて学ぶことができました。
 今回の研修はワークも多くあり、これらについて具体的事例を基にディスカッションを進めることで自分の課題に対して向き合い、新しい気持ちで前向きに現状を捉えることができるようになりました。今回はこの経験が本当に貴重なものとなりました。

●まとめ
 全ての人が参加すると良い研修ではありません。専門家としての実技指導を受け、明日からの臨床に直結する研修ではないからです。参加をすることで委員になれたり、理事になれるわけでもありません。
 ただ、私は「参加して良かった」と思います。
 行動を起こさなかったら出会うことのなかった方々と出会うことができました。悩みを共有し、課題解決に向け真剣に議論をし、将来のビジョンを語りあう、そんな貴重な経験を得ることができました。


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