という友達

こんばんは、小藤琴です。
今回は、私の友達の話をしたいと思います。
疲れで支離滅裂な部分がありますが、ご容赦ください。


初めて、いる!と思ったのは、一年生の頃の名古屋学生演劇祭でした。
優勝して全国大会に行っていました。自分の団体で初めて役者をやってその一歩手前で落ちてしまった、理解できない演劇を面白がれなかった頃の私は、一時期逆恨みをしていました。

全国学生演劇祭を京都のロームシアターまで観に行って、客出しで会いました。手を振って、ちょっと挨拶したくらいだったと思います。

この辺りで急にTwitterのDMが来ました。
名古屋学生演劇祭の頃から知っていたこと、同い年の子と仲良くしたくて、一回会って話したい、みたいなことが書いてありました。私も、演劇をやってる部活外の同い年の子を知らなかったので、喜んでLINEを交換しました。

ミノカモ学生演劇祭の稽古場に行きました。
台詞を読んだら「えー、えー!すごくいいですね!」みたいなことを言ってくれて、すごく嬉しかったです。

名駅のサイゼリアで、初めて2人でご飯に行きました。
ゾロとサンジの缶バッジが沢山ついたピンクの小さい痛リュックを背負っていて、こりゃかなり自分と違う人間だぞと思った記憶があります。
夏と冬に自主公演を打ちたくて、その両方に出演してほしいと言われました。
この頃の私は部内のオーディションに落ちまくっていて、役がもらえたとしても、どこが気に入ってもらえたかいまいちわかっていませんでした。
急な話だし、そもそも一回稽古場に行っただけだったので、誰にでもそうやって誘ってるのかなと思って、予定合えばぜひ、みたいなことを言ってはぐらかしました。

秋にあった、小さい公演に演出助手として参加しました。私自身3つの座組を掛け持ちしていて、死ぬほど大変だったのであんまり話しません。

先輩達と4人で塩釜口の中華料理屋に行きました。
お店のTVでISSAが踊っていて、その流れで私が俳句を調べて詠んで「これ芭蕉です」と言ったらなんかウケて、「この話脚本にする!」と言われました。そして本当に脚本になって、初めて冬の公演への出演が叶いました。
稽古は相変わらず大変でしたが、小屋入りは色んな人とお酒飲んで踊ったりして楽しかったです。
私の出演した作品は舞台上でもウケて、なんだか現実の自分の行動が肯定されたみたいでした。

宣伝美術の仕事をしました。
まだ宣伝美術を始めたばっかりだった私に、わかりやすくダメ出しをしてくれました。完成したチラシをオーバーなくらいに褒めてくれて、ギャラをくれました。

キングオブコントに出場しました。
前に、知り合い数人と出たいね、と話していたので、他にも誰か誘ったの?と聞いたら「いや、こっちゃんだけ。2人で出たい」と返されて、嬉しかったです。2年連続で出ました。
結果は振るわなかったけど、新宿のビジネスホテルで早朝から稽古したりしたのも今では楽しく思い出せます。

飲みに行きました。
生中をちびちび飲みながらひたすら話し込んでました。私なその話を聞きながら、ひたすらつまみを食べました。

辛いときに電話をしました。
私が好きなもの、人、人たちとうまいこといかなくて泣きながら電話をかけると、私以上に怒ってくれました。「マジで見る目ないよ」「そいつの家に髪の毛の束入れた封筒送るから、住所教えて」と言ってくれました。

辛いときに電話をされるときもありました。
そういうときは、大抵置かれている環境が違いすぎていて、うまく慰められていたか自信がありません。

色んなことが違いすぎる友達です。
多分私より知り合いもはるかに多いし、その人たちと傷つけたり傷つけられたりして、関係性について深く考えたりしているんだと思います。考え方も突飛で過激で、共感を得られなかったことも多いんじゃないでしょうか。

でも、なんとなく友達としてやってこれました。
約束を破られたこともあるし、怒ったことも勿論あるけど、それより友達としていることを優先しました。育ってきた環境が違うので、意見が食い違ったりするのは仕方ないですし、どうせなら楽しんだ方がいいと思ったからです。

この関係はまだまだ続いていくと思います。でも、こんな面白い友達と引き合わせてくれた演劇を、この子とはしばらくやることができなくなりそうです。
劇作家や、俳優としての彼女のファンは、私なんかと比べものにならないほど沢山いて、惜しむ声も沢山聞きます。

私は、これ以上病気が悪くなったり、精神的に思い詰めるようなことがあるのなら、演劇も何もかも全部やめて、年単位で休んだ方がいいと本気で思ってます。でもそれは流石に暴論だし、そんな流暢なことしてられないんでしょうね。


その子が脚本と演出をして、私が出演する公演が、いよいよ明日初日を迎えます。

友達同士ではなく、作演出と俳優という関係でいられるのも、今週末までになります。

それでも今回は、舞台上でも友達と思ってくれているような、優しくて素敵な役をもらいました。役と向き合うと、向こうにその子の顔が見えてくるような気がします。

ポップなお話ですが、真摯に行います。
観に来てください。

はねるつみき 第五回本公演
『墜落!惑星F』

作・演出:常住奈緒


くさい文章書いちゃってごめんね。面と向かっては絶対言えないから…
また通話しようね。体を大事に、春からも頑張ってね。応援しています!

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