今日の哲学

今日の哲学
自己は現象の蓄積
母体から離れ、物心がつき、特技や夢を持った自分がいる。そこから成人した自分。病気した自分。涙を流した自分。夢を自我とした自分。それらの蓄積が今の自分である。本来的自己の回復っていうのは有神論的実存主義で単純にその現象の蓄積の中で自分が一番自分らしかった自分に戻るというわけだ。これは単純な平和だ。お金とは関係ない。
唯物論では神の存在を否定しているから、傷を受けたとしてその傷を受けたことをずっと許せないということになる。許せないと決めた自分がずっといることになる。俺はそういう世界に入り込んだことがあるが、辛かった。傷の破壊なんてほんとはいけないことだ。
このパワーハラスメントの時代で有神論的実存主義がブームになることを期待したい。みんながみんな夏目漱石のこころみたいにかつてその人の前にひざまづいたという記憶がその人をひざまずかせようとするなんてことにならないで欲しい。

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