ヴィパッサナー瞑想の実況中継
準備
静かな場所を選び、背筋を伸ばして座ります。
目を閉じて、呼吸に意識を向けます。
呼吸が自然になるまで、ゆっくりと深呼吸を繰り返します。
実況中継
1. 身体の感覚
頭頂部から足の先まで、体の各部位に意識を向けていきます。
それぞれの部位の感覚を、実況中継していきます。
例:
頭頂部:頭頂部に触れる感覚がある。
額:額が少し冷たい。
目:目の周りが少し緊張している。
鼻:鼻の穴から息がゆっくりと出入りしている。
口:唇が少し乾燥している。
喉:喉の奥に少し緊張がある。
肩:肩が少し重たい。
背中:背中が少し硬い。
胸:胸がゆっくりと上下している。
お腹:お腹が少し膨らんだり、凹んだりしている。
手:手のひらに温かさを感じる。
足:足の裏に床の感触を感じる。
2. 呼吸
息を吸ったり吐いたりする感覚に意識を向けます。
息の長さ、深さ、温度、香りなどに注意を払います。
呼吸が浅くなったり、速くなったりする変化も観察します。
例:
息を吸う:鼻からゆっくりと息を吸い込む。
息を吐く:口からゆっくりと息を吐き出す。
胸:胸がゆっくりと膨らんだり、凹んだりしている。
お腹:お腹がゆっくりと膨らんだり、凹んだりしている。
息の温度:息が少し冷たい。
息の香り:息に何も香りを感じない。
3. 思考
頭の中に浮かぶ思考を観察します。
思考の内容、感情、判断などを言葉で実況中継していきます。
思考に囚われず、ただ観察することに集中します。
例:
思考:今晩は何を食べようか?
感情:少し不安な気持ちがある。
判断:この瞑想は難しい。
思考:早く終わらせたい。
4. 音
周囲の音に意識を向けます。
音の種類、大きさ、方向などに注意を払います。
音が変化する様子も観察します。
例:
音:鳥のさえずりが聞こえる。
音:車の音が聞こえる。
音:風の音が聞こえる。
音:人の話し声が聞こえる。
5. 感覚
体の感覚、呼吸、思考、音以外の感覚に意識を向けます。
感覚の内容、強さ、変化などに注意を払います。
感覚に囚われず、ただ観察することに集中します。
例:
感覚:体が少し痒い。
感覚:体が少し重い。
感覚:体が少し温かい。
感覚:体が少し涼しい。
終了
ゆっくりと目を覚まします。
体を動かしたり、伸びをしたりして、体をほぐします。
瞑想の経験を振り返ります。
注意事項
実況中継は、言葉で感覚を表現することだけに集中しましょう。
思考や感情に囚われず、ただ観察することに集中しましょう。
眠気が襲ってきた場合は、目を軽く開けたり、姿勢を変えたりしましょう。
集中力が途切れた場合は、呼吸に意識を戻しましょう。
参考資料
ヴィパッサナー瞑想入門① 瞑想の準備(三帰五戒・懺悔)/気づきの実践の理論(実況中継): https://www.youtube.com/watch?v=Ol6gHDyHLvw
ヴィパッサナーってどうやるの?<瞑想の実践法 vol.2: https://mindfulness.co.jp/qa/73/
感覚の実況中継と観察 - オンラインサンガ: https://online.samgha-shinsha.jp/contents/218811d5e820
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