change.org、さすがに幻滅。やめました。
Change.orgって知ってますか?
Change.orgは一言でいうと、オンライン署名を集められるサービスです。
社会や世間に対して声を上げたい人と、それに賛同して応援したい人のためのプラットフォームになっています。
世の中には、一人の力ではどうやっても覆しようのない理不尽や、愚かな政治によって弱者が不利益を被る事態が多々あります。「署名活動」というのは、声なき市民一人ひとりの声でもそれがたくさん集まれば大きな影響力を与えられるという考えのもとで行われる、一種の政治活動です。「署名には市民の声を集めて政治を変えるパワーがある」と聞くと何やら希望が持てますが、署名を集めるのは簡単ではありません。街頭に出てほとんどの人に横目で見られて素通りされる中、辛抱強く賛同者を募らなければならない。体力的にも精神的にもかなり大変です。時間もすごくかかります。
こうした現実がある中で登場したchange.orgは、インターネット上で署名を集められるというその一点だけで画期的なサービスだったわけです。インターネットであれば、署名を集めるために物理的な移動を伴わず、周知活動にかかる負担を一気に減らすことができます。インターネットなら拡散力もあるため署名の集まるスピードも一気に向上します。
私がこのサービスを知ったのは、勤めている会社の上司からのメールでした。上司と言っても規模の大きい会社ですので、私にとっては直属の上司の上の上くらいの人です。メールの内容は、「難病を患っている社員が、日本でも治療薬を承認してもらうために署名を募っている。みんなもぜひ署名をしてほしい」というものでした。その治療薬はアメリカではすでに承認されていて、日本ではその承認が見送られているみたいな状況だったと思います。私はすぐさま「それならぜひ署名しよう」ということでメールアドレスなどの登録をして署名をしました。そのついでにchange.orgのサイトを見ていると、ほかにもいろんな署名活動をしている人の情報がありました。それでその時は「誰でも小さな声を集めて主張ができる素晴らしいサービスだな」と思いました。
その1回の署名を機に、私はいつの間にかchange.org会員になっており、それから不定期かつ頻繁に、ほかの団体からの「署名してくださいメール」が来るようになりました。はじめは「え?なんで?あの1件の署名に参加しただけで会員として毎度こんなメールを受け取らなきゃいけないの?」と思いましたが、「社会で問題とされていること」や「あまりニュースになっていないけど大事な問題」を知れるということから、すぐに配信停止!退会!とはなりませんでした。
そうして、関心の高いメールについては賛同ボタンをクリックしたり、賛同した活動団体のフォローアップメールが玉に届くのでそれを読んだりしながら半年ぐらいサービスに参加してたのですが、その間に、このサービスに対していろいろとモヤモヤが積もってきたのは事実です。
このモヤモヤの正体については別の記事で触れていきたいと思いますのでぜひそちらをご参照ください。
そして今日、何かきっかけがあったわけではありませんが、なんかもういいやと思って退会することにしました。というお話でした。
この記事を読んでいる人は、すでにchange.orgをやめた人、今change.orgに登録しているがなんか違和感を抱いている人、change.orgに登録すべきか悩んでいる人とかかと思います。
change.orgに登録すべきか悩んでいる人、登録しなくていいです。何らかの問題に対して署名したい強い意思がないのなら、登録して得られるものはほとんどないのでおすすめしません。また、change.orgは安全性の問題についての懸念もネット上では散見されるのでむしろリスクは高いと思われます。
change.orgに登録しているがなんか違和感を抱いている人、その違和感にきちんと向き合ってみてください。このサービスにはいろいろとお粗末な点が見受けられますが、それでもこのサービスについていく強い動機はありますか。
私はこのchange.orgには重大な欠点が多く、少なくとも日本の運営者はそれを改善する気がない。もしくは欠点があることに気づいていない。と思いました。こんなんではとても支持できないため退会しました。とはいえシステムもガバガバかもしれないのでちゃんと退会処理がなされているのかは微妙ですが…。
ということで、change.orgについて退会直後の思いをつづってみました。最後まで読んでいただきありがとうございました。