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アイドルグループ内のポジションとは

 今までの記事の中でFWとかトップ下とか軽率に出してしまったが、一度解説しなくてはいけないと思うので、ここに記していきたい。
 FW、MF、DFでもいいし、前衛、中衛、後衛でもいい。タンク、ヒーラー、アタッカーは…ちょっと違う。ともかく、アイドルは大きく3ポジションに分類できると僕は考えている。

基本編

 僕の中で一番わかりやすいと思う「Payrin's」を例に説明させていただく。(一部敬称略)

<前衛:立花菜波>
 
前衛は歌唱力の高いアイドルが多い。歌を歌う以上、避けては通れないのが歌い出し、サビ終わりのロングトーン、落ちサビ…などの歌唱力を試されるパート。この失敗の許されない、それゆえにアピールポイントでもある難しいパートを引き受けるエースストライカ―。
 
その役割をまっとうしているのが菜波さん。私の歌を聞け!と言わんばかりの熱唱、モニターに足を上げ、前傾姿勢で客席へアピールする。特にパラレリズムでマントをはためかせるようにスカートを操る姿には痺れる。

<後衛:瀬川いちか>
 
DFというと誤解があるかもしれないので「後衛」とした。このタイプは独特のキャラクターや声質などで人気を得ることが多い。
 後衛とは言っても、いちかさんは菜波さんとは対角からのアプローチで攻めまくっている。特に「ホログラムラビリンス」での口元を隠しながら笑うポーズ。マイクを持っていたら上手くできなくて当然なのだが、いちかさんは表情もポーズも完璧だ。本人に言わせると可愛くありたい、見られたいという「執着」。菜波さんが力なら、いちかさんは技である。おそらく、ライブ中のどこを切り取っても画になっているはずだ。

<中衛:妃南ななき>
 
前衛、後衛の間を埋めるのが中衛の役割。前衛と組んで難しい歌割を分担したり、前衛が歌い続けるには長過ぎるパートをバトンタッチされたり…またはダンスの軸としてメンバーを統率しているのが中衛。ボーカルもダンスもできるオールラウンダーであり、献身的な性格であればなお良い。
 ななきさんはオールラウンダーである上に、衣装や曲への没入感・一体感が凄い。「トトトカマトト」のサビ前など、抜群の演技力で曲の世界に引き込まれる。
 他のグループの場合は、献身的に中央のスペースを埋める役割でもあるが、Payrin'sに関してはななきさんを中心として、菜波さんといちかさんが両サイドに展開しているのかもしれない。

応用編

 僕の記事を読んでいる人は、Ringwanderungやvividbirdが主現場の人だと思う。もちろん僕もそうだ。じゃあ推しグループで喩えろや!というご意見もごもっとも。でも、グループに対する解像度が高いのもあって、今一つ上手く喩えられる自信がない。
 それでも無理やり分類してみる。

vividbird

<前衛>大塚レン、三橋真子
<中衛>倉田くむ、小田切悠
<後衛>長谷村玲夏、梅崎結由

 無理やり2・2・2で分けてみた。レンさんがいない時はくむさんを中心にフォローし、くむさんがいない時は悠さんを中心にフォローしていたので、当たらずとも遠からずといったところだろう。
 くむさんは全てのポジションで座りの良いオールラウンダー。バランスでここに置いたけど、人によって解釈はバラバラだと思う。
 このグループの面白いところは、全員がフルスイングしてくる打線のようなところ。全員が攻撃に絡んでくる攻撃型グループ。

Ringwanderung

<前衛>佐藤倫子
<中衛>寺尾音々
<後衛>辺見花琳
<??>増田陽凪

 よく知らない人にわかりやすく説明しようとすると、こうなる。でも、ファンなら知っての通り、倫子さんはそこまで前に出ようとしていない。以前の記事にも書いたように、倫子さんはトップ下、前衛寄りの中衛的なポジションにいる。おそらく、彼女に代わる前衛ポジションを入れた方が、より活き活きとするはずだ。
 音々さんは典型的、まさにお手本のような中衛。踊りながらでも周りが良く見えてるし、メンバーからの信頼も見てとれる。花琳さんもまあまあ典型的。二人とも前衛ポジションに出て来る事もあるけど、常識の範囲。
 このグループでダントツに位置がわからないのが陽凪さん。パッと見たら後衛的なポジショニングに見える。ところが、一瞬で前衛にオーバーラップしてくるようなシーンが何度もある。オールラウンダーともユーティリティプレイヤーとも違う何かがある。強いて言えばサッカーのリベロのような感じかもしれない。僕はもう考えるのを諦めた笑

まとめ

 僕のこのポジション分けというのは、もちろん全てのアイドルグループに対応しているわけではない。situasionとか全く分類できる自信がないし、オケトーですら怪しい。オケトーは落ちサビなどでも特定の誰かの歌唱力に依存していることがなく、均等に近い歌割がされている。このレベルのグループではほぼ見られない光景だ。5人がフルコートで走り回って全員攻撃・全員守備をしている。

 じゃあ何でそんなラベリングをしているんだ、というツッコミが飛んできそうだ。もちろん、ラベリングして評論家ごっこがしたいわけではない。
 アイドルグループを見た時の、「なんかこのグループ見てて気持ちいいな」「すごくバランスが取れてるな」「この子存在感あるな」といったボンヤリした感想を理論的に分解していきたいからだ。そうすることで、将来的に伸びるグループ、アイドルを見極めたり、推せる推せないのジャッジに使っていきたい。
 例)本来前衛タイプではないのに、グループのバランスを考えて前に出ている姿が推せる

 また、増田陽凪さんのような、自分の中の尺度に全く当てはまらない人に出会った時、なぜその人が特別に感じるのか、理論立てて自分に説明が出来る。布教活動の役にも立つかもしれない。
 他人を知り、自分を知る。そうすることで推し活はもっと充実したものになる。

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