【伝説の日本人ミュージシャン】ロッド・スチュワートのバンドメイトだった山内哲さん

音楽に関するちょっとしたエッセイです。気楽に聞いてください。

ちょっと上の世代のロック好きなら、知らない人はいないフェイセズのロッド・スチュワート。

ソロになって発表したカーティス・メイフィールドの名カバー「ピープル・ゲット・レディ」は、確か日本の自動車のCMにも大々的にフィーチャーされた記憶があります。

このロッド・スチュワートがフロントマンだったフェイセズ時代に、日本人ベーシストがいたのはご存知ですか?それが山内哲さん。Tetsu Yamauchiさんでした。

フェイセズは、元々はスティーブ・マリオットとロン・ウッド主体のスモールフェイセズというバンドでしたが、マリオットが脱退し代わりにロッドを入れた経緯があります。

しかしながら、ロッドのソロ活動が成功するうちにバンド内不和が深まり、解散するのですが、その後期フェイセズにテツ・ヤマグチなる日本人ベーシストがロニー・レーンの代わりに加入しているのです!

この編成でツアーも行われ、1974年2月には大阪と東京で全4公演の来日公演も組まれました。

ロニー・レーンも素晴らしいベーシストでしょうし、ロン・ウッドに至ってはローリング・ストーンズに入るわけですから、神様みたいな人達です。

この山内哲さんに、なんと私は会ってお話をしたことがあるのです!場所は横浜と鎌倉の墓地です。当時私はアルバイトで盆の墓掃除の仕事をしていました。その現場に時々働きに来る高齢の男性がいました。その方が山内哲さんだったのです!

バイトの先輩から、今日すごい人来るよ、とちらっとは言われていたんです。先輩「ロッドスチュワートって知ってる?」私「はあ、まあ名前くらいは。」先輩「 おっ知ってるんだ。今日来る人、ロッドスチュワートの友達」。

言ってる意味が全然分からなかったです。ジョジョの奇妙な冒険の「 言ってることが分からねえと思うが〜」ってこんな感じでしょうか。

彼は無口な人でササッと要領よく仕事終えて、「早く晩酌してえな」とか行って帰って行きました。途中ロッド・スチュアートについて訊いてみると、「まぁそんなこともあったな」と言葉少なに返してくれました。

スマホでくぐると確かにフェイセズに山内テツさん出てる!詳しい記事を読むと今は横浜で静かな生活を送っている、という話まで載っていた。

意外な出会いってあるんですね。それ以来どんな人でもなるべく先入観で見ずに、丁寧に敬意を払おうと思いました。

頂けるなら音楽ストリーミングサービスの費用に充てたいと思います。