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最高裁裁判官の国民審査では全員に×をつけるべき3つの理由


次の選挙では最高裁裁判官の国民審査も実施されます。

公示から投票まで12日、しかも裁判官の評価までしろって、無茶苦茶なスケジュールだなって思いませんか。

自分の小選挙区の候補者の名前と履歴確認して、比例のためにいくつもある政党の公約調べて、しかも最高裁裁判官15人の過去の判決を評価しろだと!?

Noteは書けても、そんなの調べてる暇はありません。期日前投票するつもりだし。そんな気持ちの皆さんに、一つのソリューションを提案いたします。

国民審査は全員に×をつけましょう。「そんなことは彼らの仕事に敬意を欠く」と思われるかもしれません。しかしそんな懸念は無用です。

過去国民審査で不信任が最も多かった三人(ウィキペディアより)
1 下田武三 15.17% (1972年12月)
2 谷口正孝 14.84% (1980年6月)
3 宮崎梧一 14.79% (1980年6月)

解任は過半数以上なので、裁判官にとって解任の恐れは全くありません。実質的に意味のない制度、と識者の多くは思っています。1945年に憲法を作った当時、アメリカで流行っていた議論だったのでGHQが提案、制度化した代物です。でも、ご本家アメリカでも国の制度としては実現していません。(一部の州で似たような制度はあるとのこと。)

裁判官は、「自分だけ不信任が突出して高かったらちょっと嫌だな」くらいにしか思ってません。制度論的には廃止した方が分かりやすいし安上がりだ、と私は思います。

GHQはこの制度で日本人がもっと最高裁(憲法)に関心を寄せることを期待しました。しかし、日本国民に裁判について関心を持たせる方法としては、国民審査以外の方法で検討すべきと思います。

おそらく日本国民がアメリカ人に比べて裁判に関心を持たないのは、市中に裁判起こせる弁護士が少ないのと陪審制(裁判員制)が身近じゃないことによると思います。その辺りからアプローチしたらいいんでは、と思います。これは司法制度改革において、日弁連等の圧力により道半ばで挫折した方向性ではありますが。

ということで、個別に裁判官の判歴調べるなんて時間の無駄なので、投票所に足を運ぶ以上、とりあえず全員に×をつけておきましょう。一応我々いてるんですよと足跡を残す、いわゆるプレゼンスを示すってやつですね。

エビデンスとしてウィキペディアの「国民審査」へのリンク貼っておきます。興味あればご一読を。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E9%AB%98%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%89%80%E8%A3%81%E5%88%A4%E5%AE%98%E5%9B%BD%E6%B0%91%E5%AF%A9%E6%9F%BB

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