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スピリチュアライズド「Laser Guided Melodies」(1992)

こんばんわ。今回は音源紹介です。
スピリチュアライズドです。熱狂的なファンが沢山いるバンドです。

まずWikipediaの引用です。

スピリチュアライズドは、ジェイソン・ピアースを中心とするイギリスのロックバンド。1990年、イングランド中部ラグビーにてスペースメン3の元メンバーを中心に結成。1997年に発表したアルバム「Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space」は、全英アルバムチャート4位を記録し、英国内ゴールドディスク認定、全世界でプラチナディスクに認定。また、NMEが選ぶ年間ベストアルバム「アルバム・オブ・ザ・イヤー」に選出。
【DiscoGraphy】
Lazer Guided Melodies(1992)
Pure Phase(1995)
Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space(1997)「宇宙遊泳」
Let It Come Down(2001)
Amazing Grace(2003)
Songs in A&E(2008)
Sweet Heart Sweet Light(2012)
And Nothing Hurt(2018)

自分は初期3枚とライブアルバムは確か持っていたはずなのだけど、あまり聴きこまないうちにピュアフェーズがどこかに行ってしまいまいした。

それはともかく、がっつり心掴まれたのはファーストのレイザー・ガイディド・メロディズです。4曲入りなのですが、すべての曲がメドレーになっていて、合計12曲ほどが使われています。原曲はスペースメン3の時に録音された曲が多いです。

セカンド・サマー・オブ・ラブ(レイブ)を通過したサイケデリック・ロックの最も良質な部分が彼らのこのアルバムだと思います。ジャケットのセンスは疑うかもしれませんが泥酔したときによくよくみてみると、シルエットが浮かび上がって動いて見えて、大好きです。

スピリチュアライズドの魅力を言葉で説明するのも結構難しいです。というのは、バンドの編成も奇抜でもないし、特に誰がすごいテクニックを持っているとかいうわけでもないので。

メロディはもちろん美しいのですが、そういうミュージシャンは当時も今も沢山いて(エリオット・スミスとか)、特にスピリチュアライズドが抜きんでている、というわけでもないのです。

しかし、ディティールが違うのでしょうねぇ。スピリチュアライズドの音楽は特別です。スペースメン3で一緒にやっていたソニック・ブームが電子音楽フェチ、音響オタクだったことで、ミックス・ダウンのクオリティなんかを多分めちゃくちゃ気にしているのでしょう。

コーラスに掛けるエフェクトとか、シンセやベース、ギターやオルガンの残響処理とか、なんか全然響きが違うんです。これを聴いてしまうと、ポール・ウェラーのダビーな曲とか聴けなくなるレベル。スペース・ロックとか言われるのは、この辺りを指しているのでしょう。

似たようなスタイルのバンドとしては、ヴァーヴ(The Verve)やシャーラタンズですが、やっぱりスピリチュアライズドと比べると見劣りします。格が違います。

実際にギターを弾いている方などは、「宇宙遊泳」くらいの時期の方が聴きやすいかもしれません。時代が下るにつれ、音響より演奏の要素が増えてきて、バンドも大所帯になってきます。

隙のある空間的な音楽が私は好きなので、初期作激推しです。墓場に持っていきたいアルバムの一枚です。

頂けるなら音楽ストリーミングサービスの費用に充てたいと思います。