ワンオブゼム10期目。
おう。武石はどうなったんか? 元気なんか?
ワンオブゼムはどうなったんか?
色々とお気遣いいただく事も多く、非常に恐縮です。
どうも武石幸之助です。お久しぶりです。
時を戻そう。
そういえば、2011年1月21日に会社をつくりました。
その時のアメブロが残ってました。
下記、冒頭のブログを引用すると…
2011年1月21日 午前9時3分というなんとも中途半端な日時に
株式会社ワンオブゼム 無事登記完了いたしました。
(今思えば、1月11日とかのほうが語呂よかったのかな(笑))
たぶん、これからめちゃくちゃ大変なのだろうし、
会社員という身分だったこれまで以上に、自分がすべての矢面にたって、良い事・悪い事・辛い事、人間の喜怒哀楽や友情や愛情、その逆のドロドロとした欲望や悪意や猜疑心
そして全ての破滅のリスクを飲み込みながら、
それでも這いつくばって、世界に通用するような大きな会社を目指すという事をやってのけていく始まりの日です。
(30歳の自分の予言力な…)
ヘッダー画像は2009年の7月にふと思い立って前職の机の上に掲載した自分の決意的なものでした。
新しいインターネットビジネスの”ルール”をつくりだそうと考えている。
やらなかったもので「やれなかったもの」は全部自分でやろうと思う。
まだスタートアップの定義が定まらないなかで、起業や自分のチャレンジを意識し始めたのはその頃からでした。
そして、ありがたいことに株式会社ワンオブゼムとして、なんとか10年近くの挑戦を続けさせていただいています。
そして2020年1月からワンオブゼムは10期目に突入します。
本当にいろんなことがあった這いつくばった日々になりました。
書けないことも、詫びたいこと、お恥ずかしいこともたくさんありました。
ただ、振り返るには、まだ何も成し遂げておらず、どちらかというと、かなり苦戦し、これまでの9期、創業初期から私やこの会社を応援してくれた株主・ステークホルダー・一瞬でも関わってくれたメンバーの皆さんに対しては、数多くの迷惑をかけてしまい、非常に申し訳ない思いがずっとありました。
そんな中、様々な方々から叱咤激励をうけながらも、自分のレゾンデートル(存在意義)が一体何なのかと悩む日々が実はこの4年ぐらいずっと続いていました。
ワンオブゼムは起業当初、ソーシャルゲーム・スマホゲームの会社という形でチャレンジを続けていましたが、実はすでに4年ほど前でゲーム事業をメインとはしておらず、これまでの私の事業開発やPMの経験を生かして、システム開発・AI開発などの様々なSI事業へとピボットをしはじめる最中でした。
受託や協業を通じて、ではありましたが、やはり「事業やサービスを創り出す」ということそのものは何事にも代え難く、素晴らしい事だと今一度感じられる機会に恵まれました。
具体的には
WINE BLEND PALETTE (ワインのD2C)
キッコーマン株式会社様が展開する、ml単位でワインをブレンドして顧客に届けられるワインのD2Cサイトの開発・工場側の製造管理機能も開発しました。
PICTPOP/ ARカメラ&プラットフォーム
株式会社MAGIC様との協業で、ARプラットフォームを作りました。
香取慎吾さんの個展やドラクエの映画・そして現在CM放映中のダイハツ様ROCKYのARなどに採用されました。
作ることは大変だけど、楽しい。
何かしら自分が関わり、そのコンセプトが入り、結果としてプロダクトとして世にでて、人々の反応を感じられる場に立てること。
その事そのものが何よりの価値であり、とても楽しく、ゲーム事業の中で失いかけていた自分の自信を改めて取り戻しかけたとき、やはり自分としては起業家として、そして創り手として、多くの人と仕事をし、プロダクト・価値を産み出していく事を今一度やりたい。
なにより、今一度大きなビジネス・プロダクトを作り出したい。
そういう思いが沸々と湧いてきて、ある時・ある方に打ち明けた結果、
ワンオブゼムとしても、武石としても新しい道を歩み始めることとなりました。
その、ご相談した方というのは、古巣のサイバーエージェントでもとてもお世話になった西條晋一さんです。
そしてこの度、株式会社ワンオブゼムは西條さん率いるXTech株式会社のグループにジョインをすることとなりました。
実は、西條さんとは私がCAの内定者時代に内定者研修でメンターをやっていただいた時(2004年)からのお付き合いで(その時の新規事業プランコンテストで優勝)その後も色々と気にかけて頂く機会が多く、入社後も自分が担当していた事業の示唆などもたくさん頂き、相談に乗って頂いていました。
西條さんに自分の近況をお話させていただいたときに「じゃあ一緒にやろう」とその場で一言頂き、今回に至ります。
これまで応援してくださった株主の皆様にはご迷惑をおかけする形になってしまいましたが、それでも最終的に私の思いや次のチャレンジを快く理解してくださったことを本当に感謝しています。
また、今回の決断について、理解と協力をしてくださった経営チームの皆さん(特に取締役の渡邊喜一郎さん、財務の森さん)そしてメンバーの皆さん(特に創業以来ずっと所属してくれている慶應大学の先輩の中西さん(もう20年の付き合い))にも本当に感謝しています。
今回のグループ入りと私について
じゃあ、今後はワンオブゼムはどうなるかというと、別にこれで一旦落ち着くつもりはなく、ワンオブゼムとしてももちろん新しい事業の創出も行い様々な企業や事業家とのコラボレーションを行い、改めて再成長を目指します。
むしろ10年近くもここまで学び、起業や会社経営における清濁全てのフルコースを一巡しておりますので、この経験を活かさない手はないと思っています。
2020年から少なくとも毎月1つ以上の事業やサービスを大なり小なりリリースすることをワンオブゼム(というか私)のミッションにしています。
すでにXTechグループでもあるエキサイトとの連携が始まっており、LINEとエキサイトの会員基盤をインテグレートするシステムの提供を開始させていただきました。
エキサイト占いのLINEチャンネルの裏側に搭載していただきました
(連携した瞬間に、早速事業効果があったようで、超嬉しい。)
LINEL(ライネル)というサービスで2020年3月には正式公開予定です。
また、今後はAIやIoTに関わる新規事業・事業提携も加速していくこととなり、すでに数多くの方々・大手企業・武石と一緒に仕事してみたいと暖かくお声がけしてくれた方々と議論や協業をはじめております。
↓そういえば、今回の発表を期に、会社のサイトもリニューアルをいたしました。
特にAIやDX・IoTに関わるプロジェクトについてもご相談を受ける機会が増えてきておりますので、是非ご興味ある方は直接武石かお問合せフォームにご連絡ください(宣伝)
あと、それに伴い2020年より新たに人を採用する予定でいます。
特に様々な新規サービスのPMやディレクタをやりたい方!
日本とベトナムを行き来しながら開発マネジメントを行いたい方!
(2020年と言わず、今すぐに是非w。)
是非、新しい体制となるワンオブゼムの第二創業期のメンバーを広く募集いたしますので、そちらも是非ご興味ある方は直接武石かお問合せフォームにご連絡ください!
XTechのここがアツい。
そしてジョインしたXTechでは早速いろんな事業の壁打ちをさせてもらっています。
毎週定例で西條さん含め、数多くの成長事業を産み出してきたXTechグループのツワモノの事業責任者があつまり、新規事業のネタが産まれています。時には社外の起業家や事業責任者の方も参加し、議論に参加するなど非常にオープンな場になっています。
その場で事業と社名が決まり、なんならドメインもすぐに取って翌週には印鑑とって登記するとか、まじで恐ろしいスピード感で事業が立ち上がってます…。(先週も2社決まりました…)
そのスピード感の中でも、事業に必要なヒト・モノ・カネもセットで議論し、解像度を上げながら議論し、参加者同士が事業家としての必要なスキルセットでシンクロできていることは本当にヤバいことだと思います。
・その場で一瞬で市場規模やベンチマーク企業の売上がでてきます。
・参加者間で事業におけるKPIがパラメーターレベルでシンクロしてます。
毎週新規事業を議論・蓄積し、毎月何か1案でも大なり小なりで実行レベルに移していくという会社を、私はほとんど見たことはありません。
イークラウドを創業した波多江さん
XTalentを創業した上原さん
XTech期待の新卒第1号 廣川先生(M&Aベース)
こうした方々との議論は毎回刺激的で、自分自身のなかで少し錆びかけていた新規事業脳が改めて活性化しており、私自身もワンオブゼムで新しい事業の仕込みが続々とできています。
もし、どこかの企業に所属しながら、事業家として改めて刀を磨きたい・壁打ちしたい・新しい事業を創り出す取っ掛かりがほしい、と思った方は是非カジュアルにXTechの新規事業会議の門戸を叩いてはいかがでしょうか。
色々なイベントをやってます。
武石 エモいサービスもつくるってよ
また、私の新しい役目として、XTechグループに関わる新規事業も担うこととなりました。
これはいずれオープンできるかと思いますがXTechが手掛けてきた事業とは少し毛色の違う「エモい」事業の立ち上げを担当させていただくこととなるかと思います。
これまでゲームに限らず、CGMやSNSなどユーザーの心の置所となる場所をネットの中に作り出すことを学生時代から取り組んできた私が、エモさをテーマにできる事業を作り出すことに、本気になれる機会をいただけることに、本当にありがたく思ってます。
自分としては本当にストーリードリブンなエモさのある事業になると思っており、是非成功させたいと思っています。
そちらも情報オープン後は、エモいサービスを作りたい&経験のある事業経験者の方々と一緒に働きたいと思い人材募集をする予定ですので、乞うご期待です。
最後に
実はこの10年近くの経営者の経験を通じて改めて思ったことがあります。
どんなに技術が発展しても、起業家・事業家という仕事は絶対になくならない。むしろ「生業を興せる仕事・スキル・経験」というのは、この世の中で生きていく力なのだと。果ては、これからのこの国の社会を発展させるために必要な力なのだと。
広い意味で「事業を興せる人材」「ビジネスを産み出していける人材」をもっと増やし、自分も含めて市場や新たな常識を作り出していかなければならないんだと。
もちろん、起業家なんてのは全くきらびやかなものでもないし、むしろエグい事しかないです。そのエグさのなかで、諦めてしまったり、仲違いして疎遠になってしまったり、誰かに迷惑をかけたり、経済的に豊かになっても幸せになれなかったり、経済的に大変なことになったり、色んな光景を目の当たりにしてきました。
そんな中でも、起業家は世の中に必要だと思ってます。
手を取り合って新しい挑戦をし続けられる、そんな起業家を応援しあえるコミュニティを私自身も作り出していき、私自身も改めて大きな事業を作り出せるように、次の10年もチャレンジしていきたいと思います。
改めて、今回のグループ入りや私のチャレンジを応援してくれた皆様に感謝しています。
次の10年のワンオブゼムにも乞うご期待!ということで!
またnote書きます。
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