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東方アレンジが云々の話2(ツー)(権利まわりの諸々)

気持ち氏からのアンサーが返ってきた。
(noteって他のnote記事で自分のリンクが貼られると通知くるんですね。なんだか公開文通みたいで楽しいね)

『幻​想​郷​深​夜​ド​ラ​イ​ブ (Gensokyo Midnight Drive) Vol​.​1』はめっちゃ褒めてくれてたらしい。ありがとう!
まあ、今の日本の東方アレンジにマンネリ感があって海外からの東方アレンジが新鮮に映るというのはあると思う。俺もそういうのを求めてBandcampを漁ってるし。逆に海外からは日本の曲が新鮮に映ることはあるだろうし、あるいは単に日本の東方アレンジの曲のクオリティが高いことでサンプリングされたりもするんだろう。(「Omae Wa Mou」は端的にそういう現象だったと思う)
ジャンル議論をしたってしょうがないというのはその通りだ。ただちょっとしたジャンルの話は相手の理解度を測る確認事項でもある。(これを「テスト」と呼ぶ人間もいるだろう。俺は性格が悪い)
まあこれは終わった話なのでどうでもいいよね。

なので「海外東方アレンジの未来と展望」みたいなアンサーをください。
今のままでは知識ひけらかしただけなので感想がありません。
普段の音楽レビューもそうです。
もう一歩踏み込めたらこっちも書きやすいので。語りを入れてほしい。

東方我楽多叢誌を救いたい

これは真っ当な批判だと思う。そうだね。たしかに自分の我楽多レビュー記事はウィキペディア的だし、ある程度そういうのを目指して書いてる。それは俺がウィキペディア的な読み物の方が面白いだろうと思ってるからだ。これは俺が図鑑人間だからで、変に主張が入っているより知識ひけらかし太郎な記事の方が面白くて好きだから。単なるゆっくり解説だと思ってほしい。
特に自分が紹介するのはおそらく皆があまり知らない海外のアルバムだと思うから、まずは紹介することが重要なポイントだ。俺はdigって紹介した時点で半分は仕事が完了したと思ってる。これはだから国内のサークルの記事に対してはもう少し踏み込んで書いた方がいいのかもしれないが……まあ、どちらにせよ主張の土台は必要で、そこにはまずウィキペディアが必要なんじゃない? それが俺のスタンスだ。

「海外東方アレンジの未来と展望」と言われるとちょっと困るが、一つ書いておきたい願望はある。それは東方アレンジのデジタル販売の完全自由化(あるいは完全管理化)だ。具体的に言うとBandcampとDizzyLabでの東方アレンジのデジタル販売の健全化。
Bandcampは海外(主に非中国)での東方アレンジの主たる発表の場になっているし、DizzyLabは中国の東方アレンジの発表の場だ。後者は中国のデジタル音楽同人ショップだと考えて相違無い。東方ガイドラインに照らした場合、デジタルで有料販売するのはどちらも許可されていない状態にある。
東方我楽多叢誌は半公式なメディアであり、そこで紹介できる東方アレンジは基本的にガイドラインに適っているものだと考える。これは俺の個人的な考えで、東方我楽多叢誌の公式な見解ではないことは申し添えておく。
要するにガイドラインに則してない東方アレンジも俺は紹介したいな~と思ってるわけです。まあ、別に個人のブログで紹介すればええやろと言われればその通りだ。(だから『この海外東方アレンジがすごい!』を作ったわけで、作中ではBandcampで有料で購入する作品もレビューしまくってる)
BandcampとDizzyLabで有料販売してるサークル側としても疎外されてる感じだろうし、彼らに東方同人音楽流通に参加してくれと言うのも個人的には少々酷な気もしている。
もちろん、いろいろ問題を抱えつつも東方同人音楽流通は頑張っていると思うし、最近であればSpotifyなどのサブスクまで手を広げたのは素直に評価できると思う。(設立当初はかなり反感を持っていたが、最近はいろいろ考慮するとやはり必要な組織である気はしているので)
このあたりの話を上手くまとめている記事があったので貼っておく。

この記事内で紹介されている海外ファンの投稿内容が俺の意見をかなり代弁してくれている。

また現在の状況や考えとはかなり異なるだろうが、東方同人音楽流通の設立当初の伴龍一郎氏の認識にはやはり少々甘いところがあったとは思う。下記の情報の真偽もちょっとよく分からんところがあるが……。

東方同人音楽流通の問題点、というよりは俺は本質的に東方の二次創作ガイドラインの問題点だとも思うが、いろいろあり、切り分けて整理して考えるべきだと思う。これをやると長くなるので今は書きません。
あと、2023年になって突然現れた「東方アレンジだいすきクラブ」も東方同人音楽流通の取り組みを評価している。俺もそう思う。ってかこの媒体、全体的にセンス良いし落ち着いてる感じがあって良いですよね。

新しいムーブメントというのは大体において〈外〉からやってくる。それは別にTikTokでもYouTubeでも何でもいいのだが、そういう輸入的な意味でも東方は海外に開かれていてほしいと感じている。
伴龍一郎氏も「他のグレーゾーン潰しを狙うものではない」と述べていたらしいから、個人的には海外勢も自分で作った東方アレンジを売る分には好きにやればいいと思うし、それで訴訟沙汰になることはほぼ皆無だろう。だからまあ、別に東方我楽多叢誌で紹介してもいいのかもしれんし、それは結局俺と我楽多叢誌とが決める問題なのかもしれん。

東方Projectを取り巻く状況がどうなってほしいか、みたいな話は俺も気持ち氏に触発されていろいろ考えたんで、また続きを書くと思います。


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