見出し画像

2023年春アニメ

Maybe I just wanna fly
Wanna live, I don’t wanna die
Maybe I just wanna breathe
Maybe I just don’t believe

Maybe you’re the same as me
We see things they’ll never see
You and I are gonna live forever

Oasis - Live Forever

2023年の春アニメをまとめる。

BIRDIE WING -Golf Girls' Story- Season 2

無駄にややこしい衝撃の事実が明かされる……が、親の因果を過剰にとらえるのではなくただそこにある事象として淡々と乗り越えていくあたりがある意味現代的だと思った(「水星の魔女」と対照的かもしれない)。満を持して出てきた女王が2人の眼中になかったりクリフハンガーっぽかったローズさんが再登場しなかったり、やはり変なアニメではあるものの最後まで真っ直ぐではあった。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2

こちらも親の因果が子に報うタイプの物語だが(前世代に負の遺産を押し付けられ責任を取らされる我々と重なって辛いものがある)、こちらはもう少しウェットに向き合う姿勢が見てとれた。作中で一番成長したのが二人「ではない」のが少し残念ではある。また、伏線を回収したりキャラを全員出そうとしたりするあまり「ソードマスターヤマト」化していたことも否めない。直接的な暴力ではなく経済のそれが人を生かしも殺しもするという描き方はタイムリーで良かった(ただ、やはり尺が足りない)。

アリス・ギア・アイギス Expansion

2000年代後半〜10年代前半のようなレトロ感(わちゃわちゃ感)があり、ほとんどのエピソードにおいて結末が投げっぱなしなあたりもレトロだった(それが許される空気感を醸成したのは偉い)。最後の2話で急にシリアスをやられてもこちらの準備ができていない(興奮して鼻血しか出してないのに「悩んでた」は無理がある)。百草園と南平の抗争など、あまりにローカルすぎるネタが盛りだくさんだったのも笑えた。

江戸前エルフ

不老不死の存在と人間の共存を通して逆説的に人間の儚さとそれでも関係を結ぶことの尊さを伝える……と書くと大人気アニメ「となりの吸血鬼さん」のようだが、本作では実際の(サブ)カルチャーや街(の人々)を描くことで変わるものと変わらないものにより焦点を当てていたと思う(月島という舞台設定が絶妙だ)。ギャンブル中毒のエルフやそのエルフの自費写真集を作る女が出てくるなど基本的にはコメディでありながらもコードとして「喪失」があって、それがなぜか心地良く見られた。(この文章や、みんなでこのアニメの感想を語ったTwitterのように)いずれすべてが失われるとしても、何かを遺すということをポジティブに描いていて、また見たくなる作品だった。

ワールドダイスター

設定は特異だが("センス"を異能力として表現することで演劇をゲームに落とし込んでいる:メディアミックスありきで作られた作品らしいといえる)、ストーリー自体は今時珍しいくらい一直線でわかりやすかった。「エゴイストでなければダイスターにはなれない」「舞台を成立させるには仲間が必要」という二律背反を勢いで成立させていたように思う。ゲームをやる気力はないが、2期があれば見たい。

Coming Soon…

もう始まってしまっているが、夏は続編を除けば「てんぷる」が面白そうだ。過去のアニメも少しずつ見ていきたい(でも見たい洋ドラがたくさんあるからなあ……)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?