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2023年秋映画

1. 等しくするもの[人]; 同点打[ゴール]など.
2. 平衡装置.
3. 《俗語》 銃.

weblio英和和英辞書"Equalizer"

2023年の秋映画をまとめる。


イコライザー THE FINAL

もはや「死」という概念そのものと化したマッコールさんが悪い奴をボコボコにする(というか躊躇いなく殺す)ホラー映画だった。「生殺与奪の権」を握り、容赦無く殺すマッコールさんはまるでヴィランのようだ。ただ、敵のマフィア組織に格が無く、戦闘シーン自体はあっさりしていて残念だった。どちらかというとマッコールさんの”更生”のほうがメインで(冒頭で子供に殺されかけたことからも、修羅道の果てが近いことがわかる)、この点は死をもってようやく降りられたウィックさんと好対照だ。

ザ・クリエイター/創造者

「低予算で撮影されたがそうは見えない映像」みたいなところばかりフィーチャーされた本作だが(その点はゴジラ-1.0に話題をさらわれたかもしれない)、その他にもアジアを舞台にしたレトロな世界観、その上で新しいAI像を見せてくれる点など見どころはある。RadioheadのEverything in Its Right Placeが流れたのもセンス良かった(誰?)。AIに外見や思考パターンを「寄付」する、AIには延命処置を切る権利がないなど、新しい視点が多かった(僕が勉強不足なのはある)。タイトルは「ニルマータ」で良かったんじゃないかと思う。渡辺謙はまた他の人でも代替できそうな役だった。あと、日本語を書くときのあのフォントは何?

マーベルズ

なんか暗い話が続いていたMCUだが(シークレット・インベージョンが最たるものだろうか)、カマラの登場でムードが軽くなった。キャロルとモニカの間にあった蟠りをカマラが解くのは昔からあるパターンだが、ベタでもいいと思った。SIとフューリーが別人に見えるのであれもスクラル人の擬態なのかもしれない。テンポ感はいいし脱出方法も意外なものだったが(食われてもすぐには死なないんだ)、尺を削りすぎてダイジェスト感が出てしまっている。カーンが逮捕されてしまったが、ヤング・アベンジャーズには期待したい(大人たちが頼りにならないので)。

ナポレオン

ホアキンとリドリーということで見に行ったが、予想通り変な映画だった。ナポレオンのダメ人間ぶりとジョゼフィーヌとの複雑な関係を2時間半に渡って重いトーンで描いたもので、爽快なシーンはほとんどない(勝ったときですらそれほど楽しくはない)。ホアキンが主演(ポスターにもホアキンとリドリーしか書かれていない)だが、ジョゼフィーヌ/ヴァネッサ・カービーのほうが目立っている。妻の浮気を知って戦争を放棄して帰ったり、子作りに励むもののジョゼフィーヌがマグロだったりと変な笑いが出るシーンは多い。(味方も合わせて)300万人を殺した男の(ある種)凡庸な素顔に迫ろうとする、リドリー・スコットらしい映画だと思った。

ブルービートル

本国公開は夏だが、配信レンタルされていたので見た。シリアスすぎるDCユニバースのトーンから一転して、終始明るい作品だった(シャザム2とブラックアダムでシリアスさは薄れているかも)。家族の支えになろうとする(支えてもらうシーンのほうが多いかもしれない)等身大の青年像が良かった。確かに展開は既視感のあるものだが、ヒーローの家族が精神面だけではなく戦闘でも関わってくるところに好感が持てた(ここはサマーウォーズっぽいかもしれない)。新DCUでは、彼とシャザムでコンビを組んでもいいかもしれない。

Coming Soon…

「エクスペンダブルズ4」「アクアマン2」「マダム・ウェブ」「DUNE Part2」など結構ありそうだ。復習をしたい(そういう作品か?)


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