こだわりを詰め込みたくて、フリーランスになった━━美容師からアイリストへ転身した私が伝えられること
「美容師」から「アイリスト」へ転身するまで
━━橋本さんが、アイリストになった理由を教えてください。
橋本:7年ほど「美容師」をしていましたが、あることをきっかけに、思い切って「アイリスト」へ転身しました。
━━あること、ですか。
橋本:「もっと自分の時間を取りたいな」と思うようになって。
今は、私が所属しているサロンビレッジのような「シェアサロン」が浸透していますが、10年前は、ほぼありませんでした。
「美容師はサロンで働く」が常套句。
自分の施術で、お客様をきれいにしたいという想いはずっとありましたが、体力的に限界を感じていて。
そこで偶然、アイリストをしている友人が「アイリスト、すごく楽しいから挑戦してみたら?」と勧めてくれて。
直感的に、目のプロフェッショナルとしてお客様をきれいにできるのは、とても素敵だなと。
そこから、アイリストへ転身することを決意しました。
自分のこだわりを惜しみなく詰め込むために、フリーランスへ
━━アイリストになるまで、やはり大変でしたか?また、どのような過程がありましたか?
橋本:技術を習得するまでは、もちろん大変でした。ただ、とても楽しかったです。もともと、コツコツと細かい作業をするのが好きなので。
私が一番はじめに所属したサロンは、百貨店にあるマツエクサロンでした。約2ヶ月の実践と座学を通して、技術の習得に専念していましたね。
都心に構える高級志向なマツエクサロンだったので、施術は多くても1日4人まで。とても有意義かつ、学びの多い時間でした。
ただ、働く中で少しずつ違和感を感じるようになって。このタイミングで「フリーランス」を考えはじめましたね。
━━どういった違和感があったのでしょうか?
橋本:お客様のライフスタイルに合わせ、「スピーディーかつ柔軟な対応をしたい」という気持ちがずっとありました。
先述した通り、以前のサロンはゆったりとした空間を目指しており、余白を大切にしているお店でした。
ただ、都心で働いている方は「スキマ時間」を大切にしている人が多い印象です。
1時間のランチタイムに、施術をしたいお客様もたくさんいらっしゃいます。例えば、子育てで忙しいママさんだと、終業後には行きづらい。
そんなこともあり、お客様の貴重な時間を大切にしたい。そんな想いがずっとありました。
私の施術であれば、既存のお客様は”30分以内”で対応可能です。
スピーディーな対応ではあるけれど、眉毛の悩みを解消できたり、楽しい会話でほっと一息つけれるような「濃密な空間」を目指しています。
橋本:他にも、「再現方法」を丁寧にお伝えしたい気持ちがありました。
眉毛のお手入れ方法を、詳しく教えてくれるサロンって意外と少ないなと感じています。
美容院でもマツエクサロンでも、いざ自分で施術をするとなると、思い通りにいかないことってよくありますよね。とても悲しいことだと思います。
私は、お客様の手でも、素敵な眉毛を描いてほしいと願っています。
そのため、初回のお客様には、「眉毛のきれいな描き方」や「アイテム」を惜しみなくお伝えしています。
こういった1つ1つのこだわりを詰め込めるのが、フリーランスならではの特権だと感じますね。
美容師からアイリストへ転身した私だからこそ、伝えられること
━━フリーランスになろうと決心した時、不安はありませんでしたか?
橋本:もちろんありました。特に「集客」ですね。サロンビレッジが銀座にあるので、ほぼゼロからのスタートだったんです。
ただ、何もやらずにいると悶々としそうだなと思い、思い切ってサロンビレッジに足を運んでみました。
代表・山本さんと話を重ねていくうちに、「なんか大丈夫そう!」と思えて(笑)。それくらい、サロンビレッジが手厚かったですね。
━━どういったサポートがありましたか?
例えば、集客面を解消するために「Instagramのリール(動画)を投稿してみたらどうですか?」と助言してくれました。
そのアドバイスを聞いてから、毎日投稿をスタート。そうしたら、フォロワー数が1,320人まで増加したのです。
さらに集客を強化するために、予約サイト「ホットペッパービューティー」との掛け算で、少しずつではありますが、予約が右肩上がりに伸びていきました。
━━すごい……!独立時の悩みを解消できるのも、大きな魅力ですね。
橋本:そうですね。他のシェアサロンにはない特権だと思います。
━━今後のキャリアに悩む美容師が多いとお伺いしています。キャリアチェンジした橋本さんだからこそ伝えられる、メッセージはありますか?
橋本:キャリアって悩みが尽きないですよね……。すごくわかります。
もし「人間関係」で悩んでいるのであれば、サロンビレッジのようなシェアサロンでフリーランスになってみるのも1つの手段だと思います。
いくらフリーランスと言えど、サロン勤めであれば「サロンのルール」に合わせる必要があります。どの美容室にいっても、人間関係の悩みは尽きないですからね……。
━━たしかに、そうですね。
橋本:もし「センスや才能」で行き止まりを感じたら、思い切って、別の道を考えるのもありです。
美容師だからといって、美容業界のすべてを網羅しているわけではないはずです。
私は友達からの助言から、アイリストという職業に出会いました。
「自分は何に悩んでいるのか?」「どういった形でお客様に提供したいのか?」「どんな職業があるのか?」を深掘りしてみると、道が少しずつクリアになっていくと思いますよ。
私のこれまでの葛藤が、悩みの突破口になれたらうれしいです。
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取材・文/ヌイ(@nui_nounai)
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