リテールメディアの利益率を高めるカギ:内製化と自社資産の分散回避の必要性
近年、米国の小売業で活況を呈すリテールメディアですが、ここにきて、日本においても注目が集まっています。リテールメディアが耳目を集める一つの理由が、自社の収益率を高め、財務状況を改善するキードライバーとなる可能性があるためだと考えられます。
例えば、米国スーパー大手のクローガー(Kroger)は、販促費が増加しているにもかかわらず、PB商品の堅調な販売実績と、リテールメディアなど代替となる収益源への投資により、2023年度第1四半期決算において粗利益率を改善することができ