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女性×テクノロジー  ~フェムテックの将来性~

記事のジャンル ⇒ ③インベストメント

株取引ができるスマホアプリなど、金融・証券を支える支える技術をフィンテックと言います。一方、フィンテックほどの認知度はありませんが、AIやソフトウェアを使って女性を支える技術の事をフェムテックと呼びます。現代の金融はフィンテックなしでは機能しませんが、はたしてフェムテックは女性にとって欠かせないものとなるのでしょうか?

●目次

・フェムテックとは
・サービス紹介①
・サービス紹介②
・フェムテックは儲かるのか?

●フェムテックとは

フェムテック(Femtech)は女性とテクノロジー(Female × Technology)の2つの単語を掛け合わせてできた言葉です。日本ではあまり聞かれていませんが、アメリカでは2019年頃からフェムテックを使ったベンチャーが設立されており、投資家の間で注目されています。例えば、貧血気味の女性が指を触れるだけで鉄分の不足量を計測してくれる機械が開発されれば、これはフェムテックと言えます。

●サービス紹介① ~Lactation Lab~

具体的にどのようなサービスがあるのか見ていきましょう。Lactation Labは母乳の栄養素や有害成分を計測してくれるサービスです。家に届けられたキットに母乳を入れ、送り返すことで計測してくれます。サービスは1~3万円程度で、価格によって計測できる項目が変わります。生まれた赤ちゃんが飲む母乳が安全かどうか、気になるお母さんをターゲットとしたサービスです。アメリカで展開されており、ベンチャーキャピタルから1200万ドル調達しています。

●サービス紹介② ~Fermata store~

Fermata storeは日本で展開されている女性用品の通販サイトです。生理中のためのパンツや、女性が使うクリームの販売をしています。一部女性向けのアダルトグッズも扱っています。現在はまだ商品数が少ないですが、今後増やしていく様です。通販ならAmazonがあるじゃないかと思うかもしれません。しかし商品数が多いため自分で探さなければならず、店舗で例えるならばAmazonはホームセンターです。セレクトショップのような役割を持つFermata storeは一定の需要があるでしょう。

●フェムテックは儲かるのか?

日本ではまだフェムテックで上場した企業はありませんが、上場した場合フェムテック銘柄は伸びるのでしょうか?あるいは上場するほど成長するのでしょうか?

女性をターゲットとした商売で重要なのはリピーターです。自動車のように高価なものではなく、一人当たり月々数千円程度の出費しか見込めないためリピーターが無ければフェムテックは破綻してしまいます。最初に紹介した母乳検査のLactation Labを考えてみましょう。出産後、お母さんは子供の安全ために検査したがるかもしれませんが、一度検査して異常が無ければそれ以降は検査しないでしょう。せいぜい年一回の利用しか見込めないため、リピーターは少ないと予想できます。事業として成り立ちますが、米国で上場するかは疑問です。

Fermata storeは伸びるかもしれせん。通販サイトはファンを獲得できればリピータとなります。しかし通常のソフトウェア、アプリと同じように莫大な広告費をかけなければ認知度は高まらないため、広告戦略が成功するかによって今後の業績は左右されるでしょう。現在は商品数が少なく、公式Twitterアカウントのフォロワー数も1000人程度ですが、今後に期待したいところです。

●まとめ

1.フェムテックは女性×テクノロジー
2.アメリカで関連企業の設立が進むが、日本ではまだまだ
3.成長のカギはリピーター

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