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小原好美イメージガンプラ製作記録2024


はじめに

概要

 昨年の6月28日にnoteにて投稿した記事( https://note.com/knowable_flit/n/n097424babb51 )から1年が経ちました。簡単に記事の内容を振り返ると、ここちゃんの誕生日をお祝いする手段として自分なりで、自分しかできないようなやり方を探し、その結果ガンプラで何かを表現できるのではないかと思い至ったという感じです。
 時間こそかかってしまいましたが、ようやく1作品を仕上げることができました。想像通りの仕上がり…とはいきませんでしたが、自分なりに形にはできたのでよければ見てやってください。
*ページの最後に製作した機体の設定を一応考えたので興味がある方は是非

使用したキット

 今回使用したキットは「HG 1/144 ザクⅡ(リバイブ版)」です。

使用したキット(HG 1/144 ザクⅡ(リバイブ版))


選んだ理由としては2つです。1つ目はザクⅡがガンダムシリーズを代表するモビルスーツの1つであることです。2つ目はザクⅡの型式番号が「MS-06」であり、そこから今回の着想を得たためです。

作業の概要

 今回はいわゆる全塗装のみを行いまいした。キットの改造、ミキシング等は行っていません。また合わせ目消しも面倒だったので行いませんでした。具体的な作業のフローは以下の通りです。

  1. 素組み

  2. ゲート処理

  3. 表面処理

  4. パーツ洗浄

  5. 塗装

  6. スミ入れ

  7. デカール貼り

  8. トップコート

製作過程

素組み〜表面処理

 特に言うことはないです。説明書通りに組むだけです。強いて言うならパーツ同士の接続部分に切り込みを入れて後で分解しやすくしてます。後はスポンジヤスリ・棒ヤスリでゲート跡とヒケを消して作業終了です。塗装のためにしっかりパーツ洗浄もします。完成したものが写真1です。

写真1. 素組み状態

塗装

 ここが一番大変でした。これまでは筆塗りで部分的な塗装を行っていたのですが、今回は思い切ってエアブラシを使った全塗装にチャレンジしました。
 最初に表面処理の跡を目立たなくして、塗料の食いつきをよくするためにサーフェイサー(通称:サフ)と呼ばれる塗料を塗布しました。サフを吹いた後が写真2です。

写真2. サフを吹いたパーツ

 ここからラッカー塗料を用いて塗装を行います。(塗装完了時の写真を撮り忘れ…)

スミ入れ〜トップコート

  ここまで来たらほぼ完成です。ディティールの一部にエナメル塗料を用いてスミ入れをします。その後、デカールをいい感じに貼り付けて、最後にトップコートで艶消しをして完成です。

完成品

作品名:MS-06K28 ザクⅡ


他にも写真を撮影したので詳しくはインスタグラムへ投稿してます!


こだわったポイント

配色

 今回使用した色は「小原好美のココロおきなく」と「キュアミルキー」から着想を得ています。配色の方は初めての全塗装であったことからも、あまり冒険はせず、従来の配色から色だけ変更を行いました。
 塗っている時は変な出来にならないか不安でしたが、組み立てると結構いい感じで満足しています。
 
 「ココラジとキュアミルキーって言ってるけど全然色違うじゃん」というのもごもっともです。原因としては、塗料と発色の問題でこのような色になりました。
 そもそも想定していた色にドンピシャだった塗料がなかったことに加えて、上述した「塗装」の欄でサフを吹いたと言いましたが、グレー系のサフだったので使用した塗料よりもやや暗めの発色となってしまいました。最初に考えていた色は写真3です。

写真3. 配色の初期案

デカール

 配色でやや想定外のことが起きてしまった分、デカールは頑張りました。特にシールドはここちゃんの誕生日とザクの方式番号をいい感じに組み合わせて「06-28」を入れました。写真4参照です。
 残りはオリジン版ザクやMGのデカールを参考にして貼り付けました。

写真4. シールドのデカール

型式番号

 作品名のところで型式番号は「MS-06K28」と紹介しました。この型式番号は元キットのザクⅡの型式番号である「MS-06」とここちゃんの誕生日を組み合わせました。本来のザクⅡは「06」の後にアルファベットでさらに詳細な分類がされます(詳しくは「作品設定」にて後述)。そこでここちゃんのイニシャルの「K」をその部分に当てて、「28」はその後にそっと添えておきました。

作品設定

 ここからは製作したザクが「もし作中に登場していたら」という想定で設定を考えました。良ければ読んでやってください。
(一部はガンプラの説明書から引用してます)

ザクについて
 一年戦争におけるジオン公国軍の主力機であると同時に、モビルスーツ(以下MS)という兵器を代表する機体である。ザクⅠ以降、いくつかの試作機(プロトタイプ・ザクやA型、C型)を経て開発されたF型は、前身機の構造を引き継ぐと同時にジオニック社とM&Y公社が共同開発した新型熱核反応炉を搭載するなど、性能の向上が図られている。また、マニピュレーターによる高度な作業性能と武装の換装機能による戦闘能力、四肢を用いたAMBACによる運動性などは、既存の兵器を遥に凌駕するものであった。
 また、F型は汎用性と拡張性の高さから3000機以上が生産され一年戦争のジオン公国軍の戦果を支える存在となった。そしてF型は戦争を通じて運用されたほか、S型やJ型など様々なバリエーション機の開発の礎となった。

MS-06K28 ザクⅡについて
 生産数の最も多いF型、指揮官用のS型、地上戦用のJ型、高性能なA型など、ザクには多くのバリエーション機が存在する。しかし「MS-06K28」に関する記録は一年戦争終結後にジオン系の技術を接収したアナハイムエレクトロニクス社のみが所持していた。それ以外では一年戦争時代のみならず、その後の宇宙世紀のどの時代にも登場した記録は残されていない。さらにはアナハイムエレクトロニクスが保有する記録自体も曖昧な部分が多い。したがって「MS-06K28」は実際には開発されていない、もしくは少数のみが極秘裏に運用されたと考えられるが、やはりその出自については謎が多い。
 「MS-06K28」は従来のザクの型式番号に当てはめて考えると「K型」ないしは「K28型」と推測される。本機の外見はF型のザクと同一だが、カラーリングのみ変更が加えられていた。性能に関してはこちらもF型とほぼ同一である。F型との差異としては機体推力のわずかな増加とそれに伴った重量の増加である。
 本機の最大かつもっとも不可解な特徴としては、パイロットの声を機体本体の頭部に設置されたスピーカーから周囲に伝達できる部分である。この特徴は宇宙世紀に開発されたいずれのザクにも見られず本機にのみ存在する機能である。声によって周囲との情報共有が可能である点、推力の増加による機動力の向上が図られている点から、本機は「MS-06E ザク強行偵察型」の試作機のような立ち位置ではないかと推察されるがその真相は定かではない。
 また一部のアナハイムエレクトロニクスの研究者の間では、声そのものの伝達を目的としたパイロットの搭乗を想定し開発されたのではないかと考えられている。

※「MS-06K28 ザクⅡ」の設定はガンダムシリーズに一切関係のない架空のものです

これ考えるの結構楽しかったです。

最後に

製作に関して

 今回のザクを作る計画は1年前に小原好美イメージガンプラを作ろうと決心した時から考えていたものでした。はじめは前もやっていたように部分塗装して仕上げようと思っていたのですが「せっかくやるなら徹底的にやろう」と人生初のエアブラシ全塗装を行いました。
 もちろん設備などは持っていなかったので、塗装作業は秋葉原工作室さん( https://twitter.com/akihabarakousak )にお邪魔しました。エアブラシの使い方からコツまで教えていただきました。この場で改めて感謝させていただきます。ありがとうございました。
 初めてのエアブラシ全塗装は不安ではあったものの、思いの外うまく行きました。しかし反省点も多かったことも事実です。今後の自身のスキルアップにも活かせる非常に良い経験になりました。

今後の展望

 1年前の記事でも書きましたが、最終的な目標はミキシングを含む完全オリジナルの作品を製作することです。今回はその中でも重要度の高い全塗装を行うことができたので、一応次の目標はミキシングになります。
 しかしミキシングは組み合わせに使いたいキットを用意することや、プラ板などの作業も入ってくることから個人的には結構なハードルを感じています。そこで次の作品は今回と同じく既存キットに全塗装を行うことで塗装に関する技術を高めていきたいと考えています。
 ちなみに現時点では、ここちゃんに縁がある「月」をモチーフにした機体で製作するつもりです(キットが入手できればですが…)

 ここまで読んでくださった方はいらっしゃるのでしょうか。もしいらっしゃいましたら本当にありがとうございます。本当に自己満足で始めたものですが、実際に作業するのは楽しいですし、なんとも言えない充実感があるものでした。これからも細々と影の薄い感じで続けていきたいと思っているので、またどこかで見かけたら覗いてみてください!

2024年6月28日 焼き肉太郎


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