確証バイアスに陥るとすべてが台無しに
「確証バイアス」という言葉をご存知でしょうか?
それは、仮説を検証しようとする時に、自分の考えを肯定する情報ばかりを見てしまうということなのです。
つまり、それを覆すような情報は、無意識に見ないようにしている、ということです。
その結果、偏った情報でリサーチをしてしまうことになります。
商品の販売者も、コピーライターも、確証バイアスと戦うのは大変なことなのです。
私が経験した具体例を挙げておきます。
あるタウン誌の編集長は、自社のタウン誌の評価を仲のいい知り合いに聞いて回っていました。
仲がいい方たちばかりですし、中にはそのタウン誌に登場している方などもいますから、褒めるばかりでけなす人は一人もいませんでしたから、この編集長はしてやったり顔でその出来栄えを喜んでいました。
私が独自に不特定多数の人にアンケートを取った所、そのタウン誌は「おもしろくない」「読まない」「興味がない」という声がほとんどでした。
しかし、編集長は「みんながおもしろいと言ってくれているのだから問題はない」と私の話には耳を貸そうとはしませんでした。
仲のいい仲間のことを「みんな」と勘違いし、その高評価が全てだと思いたいあまり、反対意見はスルーしてしまう、これが確証バイアスにかかっているということなのです。
「自分はこの業界(この商品、サービス)をよく知っている」という、根拠のない自信を持っている人も、確証バイアスに陥りやすいので注意して下さい。
結局、このタウン誌は読者数がまったく伸びず、広告収入が取れないために、3号ほどで廃刊となりました。
確証バイアスに陥らないためには、あなたの考えが正しくない可能性を常に探ることです。
あなたが支持する考えを裏付けるデータばかりに注目せず、あなたの考えに反するデータも集めるべきなのです。
この方向性を間違えると、すべてのリサーチが台無しになってしまいます。
究極の自社宣伝のバイブル
「売れた!たった数行のキャッチコピーの力!」より抜粋
電子書籍PDF版 ¥1980
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