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すずめの戸締まり 雑感想

ネタバレあり

友達が見たいとのことで急遽見に行きました。
話題になってるのは知ってたけど、あんなに席が空いていないとは思わなかった。新海誠なめてた...。

私が新海誠作品を見るのはこれで2回目。君の名は。と今作のすずめの戸締まり。
すずめの戸締まりについては本当の本当に事前知識ゼロ(メインビジュアルの絵だけは知っていた。主人公の名前がすずめということすら知らなかった)で行ったので驚きが多かった。

まず地震についての作品だということ。君の名は。は隕石...なのは知っていたが、天気の子が異常気象についての物語だということは知らなかった(「きっと晴れるよ!」みたいなセリフはかろうじて知っているが...)。なので、新海誠のテーマが「自然災害」ということを知らなかったのだ。なので、「あ、地震についてなんだ」と気づいたのは初めてミミズが倒れて揺れた時でした。遅すぎ。

次にイケメンが出てくること。こりゃびっくりしました。ハウルみたいな雰囲気を醸し出す涙ボクロ付き長髪イケメンが出るなんて知らなかった。ただまあ物語の9割は椅子だったけど。椅子にされて「戻せ!」と叫んでもダイジンに逃げられた時、「あ、しばらくこのままなんだ。イケメンの無駄遣い(?)...」と思いました。

あとは椅子がキーアイテムなこと。この椅子はメインビジュアルにもしっかり描かれているが、全く気づかなかった。目が節穴。

まあそんな状態で見に行ったが、とりあえず言いたいことは、

「芹澤、お前がMVPや」

です。
説明しなくてもわかると信じて。
ズルい男ですわ。

地震はいろいろ取り入れられていたが、リアルタイムでは東日本以外全然気づけなかった。一番最初の地震はもしかして熊本でしたかね...。
割とリアルタイムで気づけず、あとから気づくことが多かったのでもう一度見に行かねばと思っている。

メインは東日本と首都直下。
私は新宿で映画を見たのだが、首都直下が起きそうな時、さっきまで通ってた道が映画内で映っていて、「これは死ぬ...」とヒヤヒヤした。

私は東日本被災者だ。幸いなことに身近で死者こそ出ていないが、ライフラインの断絶や、建物の崩壊はあったレベルの場所に住んでいた。
なので、すずめの日記の3月11日が真っ黒に塗りつぶされているシーンで、「あ...」となってしまった。そう、「あ...」となったとしか表現出来ないが、この「あ...」にいろいろな思いが詰められていることだけ、知っていてほしい。
「311」という数字を見るだけで、脳裏をよぎる出来事はたくさんある。

新海誠本には、映画を見る1/3から半分くらいは、この映画から震災を連想しない人がいるのではないかと語られている。
私自身、あの日のことははっきり覚えている(不謹慎だが、子供からすると非日常で特別な日々だったというのがあるが...)。そのため、割と最近の話に感じるが、実際は12年も経っているという事実が怖い。当時を体験していて、記憶に残る年齢は何歳だろうか。6歳では覚えていないだろうか。当時の6歳は現在18歳。高校3年に当たる年齢だ。高校生もすずめの戸締まりを見にいくだろう。なるほど、知らない年齢層がいる...。
ここから、あの日を風化させないやらなんやらの話に入るべきなのだろうが、そこら辺はパスする。そこまで深く考えることは出来ない人間だ。

まあとどのつまり何が言いたいのかというと、大変身近な物語だったということだ。「生きるか死ぬかは運」「死は常に隣にある」という作中のセリフを覚えている。メメント・モリという言葉もある。
私もたまたま運が良かったから311を超えることが出来た。というのも、私は当時小学6年であり、定期的に卒業式の練習を体育館で行っていた。3月11日はインフルエンザの流行により早退日となり、震災のあった時間は帰りの会が終わり友達の準備を待っている時であった。
しかし本来であれば午後は体育館で卒業式の練習が行われるはずだった。震災後、体育館の天井が抜け、照明は落ち、悲惨な状態になっていたらしい。あの時早退日でなければ...と考えることがたまにある。死んでいただろうか。私が死ななくても友達が、先生が、名前だけ知っているあの人が、と思う。
首都直下地震もそうだ。私は今東京にいる。今この瞬間ミミズが倒れ、部屋の天井が抜けたってなにもおかしくない。
大変身近だ。映画の中の物語ではない。
ので、

明日も楽しく生きていこうと思いました。
面白かった!
サダイジンかわいい!
推しが面白かったと言ってたので見れて良かった!
芹澤お前がMVPや!
草太くん!教免は何度だって受けられる!白衣着てるから理系なのかな!頑張れ!

以上。ゴミ感想でした。

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