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【ネタバレあり】FF16クリアしたので感想綴り

FF16をダウンロード版で予約して、体験版も配信日にやった勢の私ですが、つい先日ようやく1周目をクリアしたのでその感想でもしゅこしゅこ綴っていこうと思う。
当然ネタバレもあるし、褒める点、批判する点もあるので、それを容認できる人だけ読んでほしい。



発売前に抱いていた個人的な妄想

まず発売前に『召喚獣バトル』『それぞれの国がある』『ファストトラベルが使える』という要素から、
私は『ロマサガ2』のような「世界地図表示からそれぞれの好きな国に行き、召喚獣たちをイフリートになって倒していく」ゲーム性を求めていた。

戦闘システムもコマンドではなくアクション性が高いとのことだったが、
『ライトニングリターンズFF13』という神ゲーを経験していたこともあり、
類似的な作品になるのなら何の心配もないなと思っていた。

PVなどで「暗闇が暗すぎる」という批判や、クライヴの戦闘中の回避がフィギュアスケートのようだと揶揄されたこともあったが、
これは実際に遊べばまた違ってくると思い、その時は特に気にしていなかった。


で、実際に出された物

総合的な評価を言えば、

『期待値以下だったが、最後まで楽しくプレイできた良ゲー』

です。

やっている間は普通にストーリーが気になり、やめどころがわからないほど没頭できた。序盤・中盤は。
終盤にはサブクエストが一気に5個6個と追加され、メインストーリーが気になり、ラストダンジョンにもすぐ行きたいというのにひたすらお使いをするという「処理しなきゃいけない状態」が発生する。

じゃあサブクエやらなきゃいいじゃんと思われるかもしれないが、アイテム所持数増加や回復量アップ、新武器作成、終了時経験値取得、ストーリー補完(ここが重要)といった要素も内包しており、やらなくてもいいサブクエの判別がつかないため、
サイトで調べて取捨選択するよりかは全部受注してやるしかないのである。


あとトロフィーコンプをする場合は2周目が必須のようだが、
正直2周目をする気にはなれない。
そもそも2周目があるゲームでもいつも2周目はやらないのだが、
この作品は特に2周目をやりたいという気持ちにならない。
敵を強くしたモードというのは戦闘中に使用する技の工夫で面白くなるのであって、「殴る」「ダウンさせる」「畳み掛ける」の一辺倒なこのゲームにわざわざ時間を割くのは違う気がする。

その他でよかった点とわるかった点は以下の通り。


よかった点

  • 映像が綺麗

    • 今作でみんなが褒める点。ホントに映像が綺麗で映画のようだった。むしろ映画で観たかった。

  • 過去シリーズのちっちゃいネタがたまに出てくると嬉しい

    • FF12等でも登場するキャロットちゃんなんかテンション爆上がりだった。
      当たり前のように隕石撃ってくる赤チョコボとかベヒーモスとか

みんな大好きキャロットちゃん
  • ムービー中、不明な用語が出た場合はすぐに辞典で調べられる。

    • これは画期的だと思った。
      ムービーを見てる時のテンポは悪くなるが、FFシリーズは横文字や固有名詞が特に多いため、その場ですぐに登場人物や地名を見られるのは良心的に感じた。

    • でも《ミュトス》と《ロゴス》って結局何?

  • 【オートアタック】で難しいアクションを□ボタン1つに集約できる。

    • 「戦闘が単調になる」という点ではデメリットだが、アクション中に「フェニックスシフトで近づく」「攻撃する」という判断を1ボタンで解決してくれるので自分は最後まで付けていた。

    • 最初からコマンドバトルにしろと言われればそう。

  • 今作随一の癒やしキャラ『バイロン・ロズフィールド』

    • キャラクター自体はストーリー中に突然湧いて出てくるが、シド一味の協力者になって以降永遠とかわいいおじさんを提供してくれる。ありがたい。

    • 可愛いキャラは『トルガル』ばかり目立つが、私はこのバイロン叔父さんも推していきたい。




わるかった点

  • ミニマップが無い

    • 今作1番のストレスポイント。
      風景の作り込みが良い分、道がわかりづらく、いちいちマップを開いて【<!>イベントアイコン】を確認するといった手間もあるため、廃止したところで没入感は感じない。
      むしろミニマップがあった方が概ねの行き先を把握しやすく、かえってフィールドに集中できると思うのですがどうでしょうか。

  • フィールドの暗いところはホントに暗い

    • なんならストーリーも人物たちも暗い

      • 情勢も暗い

        • かと言って画面の輝度を上げたりはしなかったが、それをやると今度は明るいところは白が飛ぶと思う。意味ない。

  • クライヴくん街中だと足おっそいですねぇ

    • 何なら街の外出てもしばらく遅い。すぐ走れ!

  • チョコボ呼べるようになっても乗るまでにワンテンポいるうえに、小回りが効かない。

    • むしろ小回りしようとして歩いた時めっっっっっちゃ遅い

  • プレイヤーにアナベラへの憎悪を助長させておいて勝手に退場

    • 何のためのQTEでの□ボタン連打なんだ。こういう時に八つ裂きにするためだろ!
      一応「アルテマにアテられてたから」みたいなのはありそうではあったが腑に落ちない。許せねえ。

  • 召喚獣全員とは戦えない

    • 何名かのドミナントは仲間になる都合上ストーリー上で戦うこともないやつもいた。
      召喚獣バトルを押し出していたこともあり少し不満な点だったが、「召喚獣になって戦う=そのキャラの死」みたいなことがあり、味方サイドと無益な争いをしなかった点は良心的であった。

    • 【幻の召喚獣リヴァイアサン】とかいう幻のまま終わったヤツの設定、いる?

    • ただし楽しかったのは【ガルーダ戦】まで。【デビルタイタン戦】に至っては戦闘が長すぎる。

  • なんで敵だけケアルやプロテスやブレイブが使えるんだよ!!!
    卑怯やろがい!!!

  • クロノス石塔群

    • 今作で1番要らない要素。トロフィーが設定されてなかったら絶対やらなかった。1つあたり4戦もやらせる意味がわからん。


悪い点が目立つのはそれだけ期待が大きかった反動だと思う。
並べて見るとシステム的な不満が個人的に多かったように思えるが、そういうシステム的な粗を探して改修するのが体験版の本来の役割だと思うのにそれをしなかったのはもったいないなぁ



それで、ストーリーは良かったの?悪かったの?

正直自分は歴代FFシリーズでもFF10以外でストーリーを気にしたことはあまりない。(FF13みたいにぶっ飛んだのはさすがに首を傾げたりはしたが)
今作についても「そうなんだー」くらいの気持ちでしかプレイしていない。

それでも個人的にはストーリーを進めていった中で「ここはこういうことだったのだ」と説明された時に『そういうことだったのね。よくできているわ。』とは思った。

1番印象的だったのはアルテマが人間を創った話
ずっと「ベアラーはなぜ自分たちで考えて行動しないのだろう」と思ってストーリーを進めていたが、アルテマによって「人間には元々自我なんてものはなかった」と説明された。
つまり、「何も考えていないベアラーこそがこの世界では本来の人間の設計」だったということになる。
これを聞いた時、思わず膝を叩いた。

なので、魔法を扱えるベアラーという存在であり、『器』としてのポテンシャルを持つクライヴくんが自我という精神を持っているというのは、精神体のアルテマからしたら「ぐえー器現れたけど自我があって入れないンゴ。なんとかして自我消すンゴ」と考えるのは自然だなと。

でも、この話の核でもあるマザークリスタルの破壊だが、
エーテルを吸い上げるマザークリスタルが無くなったあと、エーテル溜まりが発生してかえって混乱を招くというのはシドもクライヴもマザークリスタル破壊実行前に想定できなかったのか?と思わざるを得ない。
最初のマザークリスタル破壊の時に地下にエーテル溜まりができてることもシドは知ってたのに?

人間もベアラーも人として生きられる世界を作るために躍起になるのはいいが、ドミナント以外をアカシアに変貌させるエーテル溜まりが発生したら誰も生きられなくなるよね。詰め甘くない?

だったらヴァリスゼアにいるヤツら全員『外の世界』に避難した方がまだ平等に生きられる可能性があったように思える。


ここらへんは個人的に思ったことなので、実際の解釈と違ったらすまん。

結果論だがエンディングで魔法が消滅してエーテル溜まりも無くなった感じあるのでシドの判断は正しかったことになるが。


終わりに

ここまで読んでくれてありがとう。
個人的には10点中7点くらいの良作ではあったけど、世間の風向きは強いですね。

FF久々のナンバリングタイトルでなかなか人を選ぶ中身の作品だっただけに、同会社の『ドラクエ12』は大丈夫なのだろうかという気持ちが湧いてきましたね…。

そちらは『ドラクエ11』の時のようないつもどおりの方向でいてくれるととっても助かるのですが、どうなることやら。


そして、FF16が出た1ヶ月後にはピクミン4が発売される。
やるしかないよなぁ!


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