ナレッジラボがコンサルティングをやる理由
こんにちは、ナレッジラボCEOの国見です。
ナレッジラボはテクノロジー×コンサルティングで経営のプラットフォームを提供したいという想いで経営管理領域のサービスを提供させていただいており、ナレッジラボにとっても僕にとってもコンサルティングというのはとても大事な領域です。
でもはじめからそう思っていたわけではなく、コンサルティングの面白さや提供価値の重要性に気づくまでは結構な紆余曲折がありました。
今でこそナレッジラボはManageboardというSaaS開発というテクノロジー領域に力を入れていますが、僕にとってコンサルティングという事業は、今のナレッジラボのミッション、ビジョンの基礎となる原体験となったとても思い入れのある大切な事業です。
そこで今回はなぜナレッジラボでコンサルティングをやるのか?について書いてみたいと思います。
そもそもコンサルティングって何?
僕は前職時代から含めて会計士としてコンサルティングやFASと言われるいろいろな仕事をやってきました。でも今から考えると当時はコンサルティングぽいことをしてただけで今の僕の定義でいうコンサルティングはできてなかったこともあったなと思っています。
コンサルティングっていろいろな考え方があって、これがコンサルティングだ!という正解はないと思いますが、僕がナレッジラボでこだわりたいコンサルティングの定義は「クライアントの未来を変える」ことです。
僕自身もナレッジラボを経営していてよく思うのですが、経営って何かの変化がないと連続的な変化しかできないと感じていて、成長の角度を変えたり、事業の向かう方向を変えるのは結構大変だったりします。しかも変えなければいけないという課題感自体が見過ごされていることもよくあります。
僕がこれまで出会ってきた多くの企業も同じだったんじゃないかと思います。
僕たちとの出会いがなければ過去の延長線上の経営をされていたであろうクライアントに、僕たちが関与させていただくことで
・見えないものが見えるようになる
・整理できてなかったものが整理される
・不安だったことが安心に変わる
という実感できる変化を起こし、積極的な経営判断を後押しすることでクライアントの未来を変えることが僕たちのコンサルティングだと考えています。
中小・ベンチャー経営を難しくする「境界の曖昧さ」
ナレッジラボは会計を主軸に事業再生やバックオフィス業務改善、上場支援などの経営管理領域のコンサルティングを提供しています。
なぜ、会計でクライアントの未来が変わるのか?
なぜ、経営管理領域のコンサルティング未来を変えられるのか?
この点については、僕の中では明確な答えがあります。
多くの中小・ベンチャー企業の経営者は、それぞれの事業領域についての深い知見や専門能力を持っているため、確実な前提条件がはっきり見えていたら確度の高い経営判断をすることができます。そうなると経営者は常に最適解としての経営判断をする確度が高くなり、コストを抑えながら売上が増やすことができるため、事業はどんどん成長していくでしょう。
これだけをみたら経営って簡単ですが、ご存知の通り実際は難しい判断の連続です。
なぜ難しいのか?
いろいろな理由がありますが、理由の一つに「境界の曖昧さ」にあると考えています。
例えば、こちらに雪道の写真があります。
この道の端をギリギリまで攻めなければならないとしたら、どうでしょうか?雪で隠れていて道の境界が見えないので、余裕を持って端まで攻められずにチャレンジに躊躇してしまうか、もしくは攻めすぎて道を外してしまって動けなくなってしまうリスクがあります。
一方で、こちらの写真を見てください。
雪のない夏の道路です。この道路だったら、ギリギリ端を通っても境界が明確に見えているので、安心してギリギリまで攻めたチャレンジできます。しかも滅多なことで道を外すことはありません(なぜならはっきり境界が見えているから)。
多くの中小・ベンチャー企業についても安全策だけで成り立つ経営ってあまりなくて、ギリギリまで攻めた経営判断を繰り返さないと成長はできないケースがほとんどじゃないかと思っています。でも、ギリギリという境界がどこにあるのかわからない。
雪道のように境界が曖昧になっていたら、攻めることできず安全策を取り続けてチャンスを逃してしまうか、もしくは攻めすぎて道を外すかのどちらかのリスクがとても高くなってしまいします。運よくギリギリまで攻めれたとしてもそれは「経験と勘」の経営であり、再現性は高くありません。
僕がこれまで出会ってきたクライアントの中には、この境界が曖昧になったままの経営をされていて、いい時はいいけど、悪くなったら解決策が見えなくなるパターンに陥っているというケースがよくありました。
曖昧な境界のエッジを立てるために必要なのはデータ
境界の曖昧さが中小・ベンチャー企業の経営を難しくしているということに気づいたのは、ナレッジラボを創業して数年間、事業再生コンサルティングに没頭した後でした。
事業再生で出会ったクライアントの多くはデータを経営にうまく活用できていませんでした。
会社はお金がなくなった時点で終了=倒産してしまいます。
経営者の頭の中には常にこの不安がありますが、お金のデータ=会計というファクトがぼやけていることでこの不安は増大し、事業を伸ばすために必要なコストがかけられていなかったり、また逆にコストを度外視した事業展開をして資金繰りが悪化していたりします。
また、売上やコストといった数値目標が曖昧になっていると社内メンバーが目指すべき目標が見えなくなりコミットが低い状態となることもよくあります。
中小・ベンチャー企業の経営者にとっての
「曖昧な境界」=ファクトとしての経営データが見えていない
ということでした。
そこで僕たちはまず会計をベースに徹底的にデータを活用できる仕組みを導入していきました。具体的には
この①〜③を最初の3年間、ただひたすらやり続けました。
これを徹底することで、「ここまでだったら広告宣伝費をかけても大丈夫。」「計画通り人を採用しよう」「目標の原価率を目指すためにレシピを変更しよう」というアクションがたくさん出てきて、事業計画という会社のあるべき形を目指して会社全体が動き出し、業績が伸び悩んでいた会社がどんどん良くなっていきました。
クライアントの方々と一緒に事業再生のご支援を20〜30件関与させていただいた頃、ナレッジラボでやるべきは経営者が安心して攻めの経営判断ができるように、経営データを活用し、大切なお金と人材をマネジメントできる仕組み(=経営インフラ)を提供することだと確信しました。
そこからできたのが
「日本中の中小企業の経営インフラを変えていく」
という当社のMissionです。
クライアントの未来を変えるためにコンサルティングをやり続ける
ナレッジラボは、これまでコンサルティングという事業を通じて、さまざまなクライアントの皆様とのご縁をいただきました。
クライアント経営者は皆様、形はいろいろありますが、「曖昧な境界」に対する不安や課題感を持たれていました。
僕たちができることは、この曖昧な境界を会計領域を中心とした
・資金繰り改善
・事業計画の策定・実行
・バックオフィスの業務改善
・株式上場支援
というコンサルティングでした。
このコンサルティングという手段によって、クライアント経営者の不安を取り除き、アクセルを全開していただけるためのお手伝いをさせていただきました。
その結果、資金繰りが回らずに先行きが真っ暗だったクライアントとは、事業を継続させ、利益が出るような「未来」をご一緒させていただいていますし、バックオフィスがブラックボックス化し、必要なデータが出てこなかったクライアントとは、月初数日で業績が把握でき、攻めの経営を実現できている「未来」をご一緒させていただいています。
ナレッジラボのミッションである「成長するビジネスを圧倒的に増やす」という大きな山を登るためにテクノロジーは不可欠ですが、コンサルティングというクライアント一社一社の未来を変えていき続けることも同じくらい大切だと考えています。
この思いをしっかり持って、これからも一社でも多くのクライアントの未来にインパクトを与えられる会社でありたいと思います。
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