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ナレッジラボにとってのカルチャー

ナレッジラボらしさって何?

こんにちは、ナレッジラボCEOの国見です。

ナレッジラボは2013年に創業し、最初の5年はコンサルティング事業だけでやってきましたが、2018年からSaaS事業を開始したり、バックオフィスDX支援事業を立ち上げたり、創業から今に至るまで、何度も事業内容や組織が変化してきました。

創業から事業内容は大きく変わり、メンバー数も大きく増加し、創業当初と比べると個性豊かで多様なバックグラウンドを持ったメンバーにたくさんジョインしていただく中で、組織としての人材の多様性が大きく高まってきました。

一方、バックグラウンドや経験が異なるとそれぞれの考え方や価値観が微妙に違うことも当然のこととして起こりえます。微妙な感覚のずれがチームの一体感や連携のハードルとなったり、個人やチームのパフォーマンスによくない影響を与えることもあります。

会社として最高のパフォーマンスを出していくためには、その会社に所属するメンバーがそれぞれの強みを最大限発揮してパフォーマンスを高め続けなければならなりません。

ナレッジラボがお客様やメンバーを含む社会から必要とされる会社であり続けられるために、改めてメンバーみんなが活躍できる根っこの部分である「ナレッジラボ」らしさってなんだろう?という根本的な問いに立ち戻る機会が増えてきました。

「ナレッジラボ」らしさをしっかり言語化し、メンバーとしっかり考え方や認識を共有することでメンバー全員がパフォーマンスを最大化できる環境を提供し、当社に期待を寄せてくださっているお客様への価値提供を揺るぎないものにしていきたいという想いで2021年秋にカルチャーコードの作成に取り掛かりました。

カルチャーを言語化しよう!

ナレッジラボとしてカルチャーを言語化したいというプロジェクトは、僕の想い、どのような会社を作りたいのか?何を大切にしたいのか?はとても大切ですが、僕の個人的な想いをただ並べるだけではなく、みんなで作り上げていきたいと考えました。

そこで、まず僕がこれまでのナレッジラボの歩みを振り返りながら、メンバーの顔を思い出しつつ、僕の想いを言葉にしていきました。その時の大事なポイントは顧客、チーム、個人の観点でした。

これと同時に当時社内のリレーションの責任者であった高木さんのチームが社内メンバーに「ナレッジラボらしさ」についてインタビューを進めてくれました。
インタビューの結果、たくさんの「ナレッジラボらしさ」を表現した言葉が出てきまして、僕にとっても多くの発見をすることができました。

このインタビューで出てきたメンバーみんなのいろいろな想いや言葉がナレッジラボらしさ、ナレッジラボのカルチャーを作っていく上での大きな助けとなりました。

僕の想いやメンバーへのインタビューなどを通して、「ナレッジラボらしさ」や「作りたい会社像」をまとめたものがカルチャーコードのたたき台となっていきました。

次のステップはディスカッションです。このカルチャーコードのたたき台をベースに経営合宿を開催し、マネジメントメンバーが今のチームの雰囲気や強み、課題などを含めてカルチャーについて徹底的に話し合いました。

マネジメントメンバーで集まってカルチャーについてじっくり議論

経営合宿の後も、チーム別にカルチャーの言葉選びや浸透させるために必要なことなど議論を繰り返しながら3ヶ月ほどかけて完成したのが、ナレッジラボのカルチャーコードです。

ナレッジラボのカルチャー
・顧客の本質的な成功にフォーカスする
・期待を超えたサプライズを提供する
・シンプルなストーリーを追求する
・チームを大切に育てて伸ばす
・持続的な事業成長にコミットする
・経営とチームの透明性を高める

ナレッジラボのカルチャーを6つにまとめた上で、それぞれの解釈を言語化していくことで「ナレッジラボらしさ」を32ページのカルチャーコードとしてまとめることができました

これだけで終わりではありません。むしろここからがとても大事な取り組みでした。

高木さんのチームであるリレーション推進部の保谷さんが中心となって、各部門ごとのカルチャーワークショップを開催していきました。

このカルチャーワークショップは、カルチャーを自分に当てはめるとどうなるの?というような形で具体的に考えることにより、日々の業務の中でカルチャーを意識しやすくするための部単位でのワークショップです。

これまで日常の仕事の中でカルチャーについてじっくり考える機会というのはあまりありませんでした。

  • どうしてカルチャーが大事なの?

  • チームでカルチャーの理解を深めると何が起こるの?

  • カルチャーを体現するってどういう状態?

このようなことについて個人で考えるだけでなく、チーム全員で話し合い、理解を深めることによって共通言語化していくためにこのようなワークショップは非常に効果的でした。

このような地道な取り組みを1年ほど進めてきて、徐々に日々の会話や行動にカルチャーを意識できるようになったという声を聞くようになってきました。

まだまだここからですが、僕たちが作りたい会社を言語化したカルチャーがメンバー全員に浸透し、ナレッジラボらしさがにじみ出るような組織を作っていきたいと考えています。

ローコンテキストなカルチャーコードへのこだわり

今回言語化したナレッジラボのカルチャーコードは単語ではなく、できる限り簡潔にという前提ではありますが、しっかりしたテキストで言語化しようという点にこだわりました。

なぜローコンテキストなカルチャーコードにこだわったかというと、カルチャーに込めた僕たちの想いや温度感を今はここにいないけど今後新しくジョインしてくださるであろう未来のメンバーも含めてしっかり伝えたいと考えたからです。

例えば、僕たちのカルチャーの一つに「顧客の本質的な成功にフォーカスする」があるのですが、この一文を構成している単語として「顧客」「本質的な成功」「フォーカス」というすべてに意味があり、単語で表現しようとしても難しいです。

またこの「顧客の本質的な成功にフォーカスする」というカルチャーを行動に移すための拠り所となるように、以下のような解釈指針を6つのカルチャーにそれぞれ4つずつ設定しています。

気づいていない根本課題の解決
顧客の本質的な成功とは、目の前の問題点だけを解決した状態ではなく、気づいていない根本的な課題が解決された状態だと考えます。
私たちは顧客が気づいていない根本課題を追求し、解決策を提供することで顧客を本質的な成功に導きます。

このように、僕たちはどのような経験、バックグラウンドの方でもカルチャーを理解し、納得感を持って行動に移せるように必要十分なローコンテキストな文章で表現する形を選びました。

バックグラウンドが多様なメンバーに活躍してほしいという願いを実現するためには、行間を読むことが大事というような考え方もありますが、カルチャーを言語化した僕たちの想いや温度感をしっかり伝えることに努力する必要があるのではないかと考えています。

ナレッジラボらしさを形にする

実は、ナレッジラボでは以前同じくカルチャーを言語化しようという取り組みを行ったことがあったのですが、その時は失敗に終わりました。

失敗の原因はいくつかあったのですが、1番の原因は多くのメンバーにとって「誰かが作ったカルチャー」だったからだと考えています。

僕はナレッジラボのカルチャーを「ナレッジラボらしさ」だと考えており、ナレッジラボらしさを体現していくのはナレッジラボの誰かではなく、ナレッジラボ全員じゃないと意味がないと思っています。

多様なバックグラウンドや経験を持ったメンバーが全力でパフォーマンスを出せる仕事環境の重要な要件が、「自分にとって意味の見出せる居場所」であり、さらに言うと、それが自分だけではなくその会社に所属する他のメンバーも同じ状態であることがとても重要です。

みんなでナレッジラボらしさを考え、作り、形にする

これからもカルチャーという僕たちにとってとても大切なテーマと向き合っていきたいと思います。


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