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Double Half Doubleについて

2017年に第0回を開催して以来、3~4か月に1度のペースで渋谷のDimensionというクラブを拠点にDouble Half Doubleというパーティを開催しています。あえてあまりはっきりしたことを書かない/言わないでスタートしてここまでやってきたけれど、気づいたら始めてから結構な年数が経っていたしここらへんで一度自分自身でもまとめたほうがいいような気がしてきたので、しっかりと文章にまとめてみました。

2020/10/07 コンピレーション第二弾について追記しました

目指している音楽性

Double Half Doubleを始めた当初も今も、目指している音楽性は大きくは変わらず、Double(倍速)とHalf(半速)を組み合わせてグルーブを作っていくようなパーティを目指しています。
自分のDJのスタイルでいうと、170~180BPM(※1)ぐらいのドラムンベースと、85~90BPMくらいのラテン、ダンスホールやZOUK BASS、ヒップホップと呼ばれるようなジャンルの音楽を混ぜ合わせるようなプレイを志向して活動しています。ここ1~2年は電子クンビアから発展したラテンの遅いテクノをかけることも多いし、ドラムンベースの中にもテンポを半分にしたハーフステップと呼ばれるようなサブジャンルのものもあるのでそういったものを好んでかけています。こんなスタイルが拡大されて鳴ってるようなパーティをやりたいと思って、そのままここまできています。

元々自分は一つのジャンルの音楽がずーっと鳴っているようなイベントが苦手で、色々なジャンルだったりムードだったりグルーブだったりが混ざりあうようなパーティが好きで、自分でもそういうものを目指して活動を続けてきました。ずっと速くて激しいのだとすぐ疲れてしまうし、ずっとゆるいのは退屈になってしまう。一晩の中にはいろいろな波があるのに同じような音が鳴り続けているイベントが多いのも疑問でした(もちろんそこはDJの腕の見せ所だけど)。また、曲が速かったり直線的になったりすればするほどノリに自由度がなくなるのもあまり好きではなく、色々な解釈ができてみんなが自由に楽しめる音楽が好きなので、Double Half Doubleはそういう音楽が鳴り続けているパーティでありたいと思っています。
よく「ドラムンベースのパーティ」とか「ハーフステップのパーティ」とか紹介してもらうことも多いけれど、そういうジャンルはそこまで大事ではなくて、どちらかというと一晩の中で色々な速さの色々な音が鳴っていてみんなが自由に楽しめるということを大事にしたい、そんなことをDouble(倍)とHalf(半)に託しています。

レギュラーメンバー

Double Half Doubleはありがたいことに本当に素晴らしいメンバーに参加してもらってここまでやってこれています。おかげで毎回本当に楽しいし、いつも音楽的に刺激的な経験ができています。

Gunheadさん、HALUちゃん、Twinfoxの2人とAbstract Labの2人、今はおやすみしてるけどrcn君。みんなおれがわざわざ説明する必要ないようなメンバーばかり。始めた当時、自分自身のやりたいパーティに合うはずっていうメンバーに声をかけて集まってもらって、そこからここまで参加してくれていて本当に感謝してるし、このメンバーでもっともっと最高のパーティをしたいなと思ってます。

また、渋谷Dimensionのほーりーさん始めスタッフの皆さんは本当に長い目でこのパーティーに期待をしてくださっていて、おかげで過度に肩肘を張ることなくここまで続けることができています。諸々の援護射撃含めてありがたいと思っているし、ハコの協力無くしていいパーティはできないと思うので本当に助かっています。

ゲストDJ

ゲストDJには、パーティのコンセプトに合致していたり、レギュラーメンバーとの化学反応が期待できたりする方を中心に幅広く声をかけています。自分はドラムンベース/ハーフステップのシーンに属してきたDJではないので、そのあたりはAbstract Labの2人に相談して自分とは年齢が離れていてまだ絡んだことがないDJにも積極的に声をかけるようにしています。

これまでお願いをしたゲストDJ(敬称略)
2017/10/21は第0回
2018/02/24 DJ MASA
2018/05/12 maidable
2018/08/25 DJ Mew
2018/12/22 1TA
2019/03/23 Dx, NACKL, ga_ck_ie
2019/09/07 ZuKaRoHi, k_yam
2019/12/07 Albino Sound, summer-ko, DJ100mado(おやすみ)
2020/03/14 DJ100mado, NAbstract
2020/10/10 Dx, FELINE

コンピレーション

レギュラーメンバーにトラックメイカーが多いことから、2018年に第1弾コンピレーションをリリースした。自分とNullDaSensei、HALUちゃん、Gunheadさん、そしてパーティにゲストで出演してくれたmaidableが参加してくれました。

2020/10/23にコンピレーションEP第二弾となる"Rhythm Boxing"をリリース。

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■リリース概要
名称: Rhythm Boxing – Double Half Double EP vol.2
リリース日: 2020/10/23(予定)
リリース形態: デジタル(配信)

■収録トラック・参加アーティスト
01 100mado Ahh Fuh
02 Møndaigai Momentary
03 Albino Sound Interdimensional Riddim
04 NullDaSensei Struggle Free
05 KNKwalks Dig(Deeper)
06 maidable Shimmer
アートワーク:Ryotaro Kawashima
マスタリング:Pricise Mastering

Rhythm BoxingというタイトルはRyotaro KawashimaくんとNullDaSenseiとアートワークについて相談をする過程で思いついたタイトルだけど本当にコンセプトにぴったりで、リズムの応酬だったりフットワーク(ジャンルの話ではなく)、インサイドアウトサイドだったり緩急だったり、そういう要素を的確に含んだめちゃくちゃいいタイトルだなと思います。自画自賛。

グッズ

パーティのロゴやそこから派生するデザインを使用してグッズを作って配ったり売ったりしています。

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自分の格闘技趣味が全面に出たデザインでとても気に入っている。Bandcampのページでも販売中だし、声をかけてもらえればどこにでも持っていきます。

上記のデザインで作ったステッカー、各所に貼ったり配ったりしています。こちらも声かけてもらえればたくさんあげます◎

フライヤーアートワーク

フライヤーに関しては基本的に自分で作成をしている。コンピレーションをリリースしたタイミングのパーティのみ、rcn君が作ってくれた。

また、2019年12月のパーティからは自分が旅行先で撮った路地裏の写真などを利用してフライヤーを作っている。自分は路地裏がすごい好きで。路地裏には虚飾の表通りとは違った何かがある気がして旅先などでついつい覗き見てしまう。このパーティも、表通りでは中々体験できない音楽体験を提供できるようにしたいと思い、路地裏の写真をフライヤーに利用するようになった。

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2019年12月のパーティでは、中国・西安の路地裏写真を利用した。西安はもともと長安と呼ばれていた中国の都で、秦の始皇帝の時代から唐の時代までは中国(ひいては世界)の中心だった。中国らしく都市化された中心部でも、少し足を伸ばすと歴史の息吹を感じさせる建物や街並みが残っており散歩しているだけでも楽しめる街だった。

DSC_1714_00002のコピー

2020年3月のパーティでは、韓国・ソウルの路地裏写真。韓国には2019年12月にUFCの大会を観戦するために訪れた。韓国の映画を見ていると登場人物がみんなすごく感情豊かであることが印象的だが、街自体にもそんな印象があり、町全体が胎動しているような印象をとても受けた。

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コロナ禍を挟んで久しぶりの開催となる2020年10月のフライヤー。これは台湾で撮影した雑貨屋さん?を利用。路地裏に通じる雑多な感じと、フォトショの加工で少しのアンダーグラウンド感みたいなものを表現できたかなと思っている。

他のパーティとの絡み

始めた当初からDouble Half Doubleは他のビッグパーティと日程がかぶることが本当に多かったです。今覚えているだけでも、Soiのアニバーサリー、Doc Scottの来日、Tribal Connection、Hangoverのアニバーサリー、他にも絶対もっとある。毎回毎回告知を始めてからかぶっていることが発覚して絶望的な気分になっていたけど、最近ようやく少しは落ち着いて構えられるようになってきました。

また、最近はDimensionのほーりーさんの粋な計らい(?)もあり、同じくDimensionで開催されている「渋谷円山どらむん横丁」と同日で開催できています。以前ゲストでも出演してくださったsummer-koさんも参加しているイベントなので、少しでも相乗効果を出していけたらと思っています。

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