見出し画像

About Time -愛おしい時間について-

2020年になりました。明けましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年に会社の役員になったり、いよいよ30歳になったりと、2019年のラストで、私の人生は大きく変化しました。微力ながらも、いろんな人の役に立つことができればと心から思います。

タイトルは、アバウト・タイムー愛おしい時間についてーという好きな映画から取りました。

この映画の中では、タイムトラベルができる家系に生まれた主人公が、「理想の恋愛」のために何度も時間を巻き戻したりしながら、いろんなことを経験していく映画です。タイミング次第で恋愛に発展したりしなかったりというラブロマンス的な面白さもあれば、同時に「一つうまくいけば」「何か一つを失う」という人間の過ごしている時間の不条理さが描かれていたりします。

現代の日本にいきるわたしたちは、技術の進化もあって、たくさんの選択肢を得たことでしょう。

タイムトラベルや、時間がループするような作品が好まれるのは「ありえた選択肢」をどこか考えてしまうからからもしれません。

しかし、この作品のなかで主人公はだんだんと、「今この時間の幸せ」を受け入れ、噛み締めていくことの大切さに気がついていきます。

わたしも30歳になりました。大学生だった10年前の自分からしたら、思ったよりしょぼい生き方をしている自分にがっかりしてるかもしれません。

転職して、もっと派手に仕事する選択肢とか色々あったとは思うし、そういう選択肢は私にとって「あり得た選択肢」です。けれどそれでも、わたしはいま幸せだったりします。

それはやはり、「社会のためになるような仕事をしたい」とずっと思ってきたし、小さな会社でもそれを実感できているからです。

言うまでもなく、日本はメンタルヘルスに関わる問題がたくさんある国ですが、生きにくさは、わたし個人も感じること、あります。今でこそなんとか断酒してますが、涙しながら一人酒に溺れたことも何度もあります。診断こそ持っていないものの、片付けるのが大の苦手で、多動気味なところがあるのもまた私自身です。少し繊細で依存体質なところも、得意と不得意の凹凸は私も持っているし、私自身も明確な弱点がたくさんあります。

そんな私だからこそ、煙たがれることももちろんあった一方で、私のいいところを見ながら支えてくれた人もたくさんいました。

辛いことがたくさんあっても、「理解してくれて、支えてくれる人がいる」と思えてきたことが、結果として自分が前向きに生きてこれた要因だったかもしれません。

「心理職は弱点で仕事する」とかつて河合隼雄は述べましたが、心理に関わる会社を経営するわたしもまた、自身の弱点から仕事をしているように思います。

だから、生きづらさを抱えている人を支えるための情報発信としての出版業も、その理解と支援のための心理検査も、ともにきっと誰かの役に立ってくれるんじゃないかなと確信してやっています。

こんな日々が愛おしい時間であり、私にとってとても幸せなことなのです。

今年も、回り回って自分の仕事が誰かのためになりますように。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?