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5/4 私の好きなものも誰かの一部だったらいいな。

なにもうまくできない日の夜、空に浮かんでいたのが綺麗な丸に近い月だった。最近よく会う子がたまに月の話をするから、月をみあげる習慣が、ついた。

GWの京都は、人が多くて、普段出会わない人たちが同じ世界で生きていたんだなということを思い知らされる。GWは、人に会いにいく時期なんだ、ということも思い知らされた。

人生を生きていく上で、一ついいなと思うことは、一緒に過ごしてきた私の大事な人たちの好きなものや好きなことが、私の一部になることだ。

チャーハンも、月も。

川の近くに、とても古くて雰囲気のレトロなマンションがある。いつもデザインのいい金属の塀にそれぞれの住民が育てた植物が絡みついている。きっとベランダに出たら、川の音が聞こえて、川の上を吹く風がきっと、そこに届くんだと思う。

20代も残り少なくなって、人生みたいなものの縁を感じたり、感じられなかったりする中で、なにを私は持ちたいのか、悩むことも多いけれど、あのマンションの一室で植物と私が大事にしたい人と、ベランダで夜にお話ししながら生きていけたらそれでいいんじゃないかな、と思って少し安心した。

気がつくと両手いっぱいにほしいものを集めてしまうから。

久しぶりの文章。文章を書きたくなるときは、いつも立ち止まっているときだ。丸い月の下で、ぼーっと立ち止まっていた、ときだ。

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