クライヴ・ロズフィールドと内田夕夜さんに想いを馳せる


※出来るだけ、HP等で既出の情報以外のネタバレはしないように努力しております


内田夕夜さんが、FF最新作の主人公役だと知った時、それはもう驚いた。もっと言うと、PV?を初めて拝見した時、「来い!イフリートォ!!」の声に「ゆ、夕夜さん!?」となった。



夕夜さんとわたしとの出会いは、2007年開催の「ネオロマンスフェスタ 金色のコルダ~Primopasso~星奏学院祭」…の、円盤発売当時まで遡る。当時のわたしは、イベント現地参加なんて夢のまた夢な田舎の高校生。

「金色のコルダ」という乙女ゲーム作品の、「2」からの追加キャストとして、このイベントにはゲスト的に参加なさっていた。2007年ですって、ビックリ。オトナな男性を演じるだけあり、雰囲気も落ち着いていて、ちょっとお堅い感じさえあって。調べたら、吹き替えメインの声優さん?という印象。割とテンション高めなキャスト陣揃いなので、だ、大丈夫かな!?なんて思ったりして。

※まあ後に思うに、めちゃくちゃに杞憂だったんですけど。


とにかくそんな夕夜さんが、FF最新作の!主人公!

オタクの悲しい性かな、勝手に、厚かましくも、感慨深く思ったのです。同時に、プレイ前~クリア後にかけて、たくさんのことを考えた。

そんな話をします。


※先に断っておくのですが、めちゃくちゃ夕夜さんに詳しい!ご出演される現場通ってます!何でも知ってる!みたいなオタクではないです…主に「金色のコルダ」シリーズ、たまに他アニメ作品や韓国ドラマ吹き替え、という感じで…何を語るねん、なんですけど…

とはいえ思いが噴き出したので、徒然に書き残しております。



・少年期/青年期~壮年期

少年期は内田雄馬くんがご担当。「内田雄馬くんが壮年期まで演じるのは声質的にちょっと違うかもだけど、それこそ…雄馬くんと夕夜さんの間くらいの声優さんがひとりで演じることも出来たのでは?」とか、思ったりもしたんだけど。プレイして、「ああ、この二人一役のキャスティングには意味があるな」ってめちゃくちゃ感じられた。短慮だった、猛省。


少年期/青年期~壮年期のクライヴ・ロズフィールドは、違うんだよね。もちろん本質は変わらないけど、壮絶な環境が彼を変えたことを、声からも感じられた。(でも、不思議とふたりの声が遠くなくも感じたんだよな…想像以上に違和感がなかった。ほんと不思議だ…)(この辺りは、実際演じられたおふたりに是非とも対面で語ってほしいところ)


若々しく朗らかな少年期クライヴが眩しくて、冷たい空虚ささえ感じる青年期との落差を大きく感じられた。そこから様々な出会いや経験を経て、更に円熟した壮年期を迎えた時に、キャスティングの妙を感じたものです。


わたしはFFⅩⅥを大河ドラマのようだと思ったのだけど、それこそ子役キャストから青年キャストに切り替わる時に、タイトル画面がドンと出る…みたいな、あの感じ!(なんだ?)上手く言えないけど…。

「この作品のクライヴ・ロズフィールドの物語」は、ここから始まるんだな、という、スイッチのように思えたんです。


(あっ、とはいえ、夕夜さんの学生役もよいものですよ…)



・内田夕夜さんの声


クライヴ・ロズフィールドは、ロザリア公国の第一王子として生まれ、後に数奇な運命と邪悪な思惑によって立場を奪われることになるのだけども。

パッケージとか、見た感じすごくワイルドで、粗野な雰囲気があるんだけど…その実中身は割と落ち着いていて、その底にどうしようもなく拭えない気品がある。と、受け取っている。言葉の端々、対応のひとつひとつに、「嗚呼、この人はやっぱり王子なんだよな」と思う瞬間がある。


わたしはここに、夕夜さんである意義を見た。



過去、「PASH!+」のインタビュー内で、上述の「金色のコルダ」へのキャスティングのエピソードが語られている。詳細は引用ご参照くださいませ。


「声だけで、イタリア製のスーツを着ている感じがしたんですよ」…音響監督の言葉である。


そう、これ、これなのだ。声の中に感じる、背の真っ直ぐ伸びた、品のある、涼しげな男性像。内田夕夜さんの最大の魅力だと思う。


もちろんクライヴの歩みの中で、粗っぽさや、投げやりな部分も無い訳じゃない。ただ、その中に違和感なく、気品や威厳を同居させることが出来る。


ついでに言うと、明るさや人懐っこさよりは、諦念や消耗感が似合う硬さもいい。その硬めのお声が、子どもやトルガルに向くときにゆっくりと柔らかになるのがまたいい。


約60時間を一緒に走ったけれど、ずっと心地好かったのだ。

けれど時に、激情に爆ぜる瞬間もあった。これが、凄い。凄かった。わたしの中の「内田夕夜」像を超えて、クライヴ・ロズフィールドの慟哭に、何度も涙を誘われた。

本当に、この人のクライヴに出会えてよかったと思った。



・ついでに


内田夕夜さんは作品愛、キャラクター愛が大変深い方だと認識しているので(是非ともTwitter、公式ブログなど、ご覧になってください)、これからもFFⅩⅥと夕夜さんの繋がりは絶えないと思う。プレイ記もしばらくお付き合い出来るだろうし。

更についでに、大のスイーツ好きでいらっしゃるので、コラボカフェなどにはきっと直接足を運ばれることでしょう。

そういう、夕夜さんと今作との歩みが、クリア後の今となっては非常に楽しみだし、リアルタイムに感じられることをすごく嬉しく思います。



作品の感想を纏める中で、この話だけは別枠で書かせて戴いた次第です。

後は感想諸々へ続きます。




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