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終幕と反省と転生

やっほー、寶雨だよー。



というわけで無事、『影と刻罪のテュシアス』
Team Soldenia & Freyroodia、計18公演全て終演いたしました。

ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

まだ観てない、行けなかったという方は12月20日まで配信チケットを販売しておりますので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。(情報はこのブログの最後にて)


さて、2022年の僕の表立った役者活動はこれで終了となりますが、今年はすごく自分の中で成長できた年になったと思います。

具体的に言うならば


自分の中での"本気度の限界突破"ですかね。


今年出演させていただいた舞台は計3作品あるのですが、まぁわかりやすく段階的に変わっていきました。


誤解してほしくはないのですが、もちろんその作品毎にその時の自分なりの本気は出しています。

2月の『神狩り〜如月の変〜』の時も
5月の『タイムマシンで行けたら行くわ』の時も
お蔵入りになってしまいましたがラジオドラマを収録した時も。


しかし、つい先日まで出演させていただいた『影と刻罪のテュシアス』という作品で、


"あ、今まで自分が本気と思っていたものは、(これを書いている)今の自分からしたら全然本気じゃなかった"

と感じてしまいました。


イナヅマコネコさんは完全に外部の団体さんで、1人も知り合いがいない中に単身乗り込んでみると、自分のちっぽけさ・無力さというのを目の当たりにしてしまって、とても焦りました。

そしてそこに気の知れた仲間からの励ましや、妥協させてくれるという逃げ道はないですしね。

まさに"井の中の蛙大海を知らず"というのでしょうか。

外の世界を知らないって怖いですね。

外の世界に飛び込まなければ、僕は自分の限界値が低いまま止まっていましたから。



ただ僕が乗り込んで行ったばかりの時は、

本気ってどうやって出すんだっけ?どのくらい頑張れば"本気"になるんだ?そもそも芝居ってどうやって練習するものなんだっけ?

と、よくわからなくなっていました。


でもイナヅマコネコさんに参加させていただいた時に気付いたのは、

これだけ長く活動されている方でも、余裕そうにお芝居をされている方でも、これでもかというくらいに練習しているということでした。


僕は勝手にどこかでお芝居が上手いのは"才能"というもので片付けようとしてしまっていて、自分の中の本気メーターの水準を下げていたのだと思います。

そりゃメーターを下げているんだから、ある程度の練習で"本気"と感じることでしょうね。



けれど、同じ座組にいた共演者の方々を見ると、僕の中ではありえないくらいの努力をされていました。

そりゃ上手いはずだし、ミスしないはずだ。


そして思いました。


この人たちと同じくらい、いやそれ以上やらないと自分は生きている意味がない。

と。


稽古期間も本番期間中も、先輩方にはたくさんアドバイスをいただきましたし、たくさん練習にも付き合っていただきました。

心から感謝しかありません。


僕は今まで吃音を言い訳に"最低限芝居の流れを止めないくらいにセリフを言えればいい"と思っていたのだと思います。

吃音でセリフを詰まらせない、仮にそこに感情が乗っていなくても、シーンを止めなければ大丈夫だ。

って。


今思えばそんな本末転倒なことあるかと思うのですが、それくらいまわりのことも自分のことも見えていなかったですね。

本当はそんなこと2〜3年前に気付けって思うんですけど、まだその時は井の中の蛙でした。


本番期間が終わった今、僕の中の本気メーターの基準値はかなり上がりました。

多分この値が他の役者さんの本気度の最低ラインあたりだと思うのですが、そこにようやく到達できたんだなと。


我ながら遅いなぁ。


長い月日を経てようやく生まれ変われたような気分です。

これを忘れないようにしないと。



そして少し話は変わり、今僕は別の現場にスタッフとして関わることになり、その稽古を見させていただいているのですが、

僕はどうにも抽象的なお芝居を理解するのに苦戦します。


音で"このセリフのニュアンスはおかしい"とか"この単語を立てないと日本語的に変""このセリフ・シーンに対してこの動きはおかしい"とかはわかるのですが、

感情大爆発するような作品、キャラクターを見た時に、それを頭の中で理屈として理解できていないと面白いと思えなくて、とっても大変ですね。

それは演じる側にまわった時も例外でなく。

やれたら楽しいんだろうなとは思いますけど、今の僕にはまだできません。


これはまた課題だな。


それについてはまた別でブログを書こうと思います。



まぁそれはさておき、本気メーターがこれまで定めていた限界を突破し、生まれ変わった寶雨直人が今後どうなるかは自分でもわかりませんが、


また新しく活動が決まった時には全てを捧げるくらい尽力したいと思いますので、


作品の掛け持ちは今後やめようと思いました。
(それをやって失敗した人)



空想嬉劇団イナヅマコネコ

作品No.6『影と刻罪のテュシアス』

◆配信チケット ¥3,000

配信(役者選択可)↓
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=68528&


購入期間 2022年9月11日(日)〜12月21日(水)
視聴期間 2022年9月21日(水)〜2023年1月19日(木)
※ご購入日から30日間(720時間)視聴可能





※こちらの配信は生配信ではなく、各チーム初日(9/15、9/16)の公演をカメラ複数台で収録し、プロが簡易的に編集したものになります。

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