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【絵本 せいめいのれきし】 地球上にせいめいが生まれたときから いままでのおはなし。

【並べて楽しい絵本の世界】Dear Virginia③


バージニアの最後の絵本です。
ほんとうは、ほかの絵本のことを書いてから、最後にこの絵本について書こうと思っていました。

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きのう、母の弟が亡くなりました(80歳)
母はとても淋しそうです。
最後に会ったのは何十年も昔のこと。若くして亡くなった一番下の弟のお葬式の時。11人いる母の兄弟姉妹は、残り三人になりました。

80年を生きたわたしのおじさんのお葬式に行くことを、母はすでに諦めています。自分も「たいへん」だからと。

いちばん仲良くしている末っ子の妹にも、やはり一番下の弟のお葬式の時以来あっていません。

遠く離れて生きる兄弟姉妹たち。でも、淋しいとは言え、愚痴ひとつこぼさずにいる母を見て、わたしはこの絵本をひらきました。

というか、ちょうどこの本を読んでいたのです。
そして、再度、すみずみまで読み返すことになりました。


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https://www.iwanami.co.jp/book/b254672.html
岩波書店の紹介文より
地球に生命が誕生してから、今この瞬間までのお話をお芝居形式で語る壮大な絵本『せいめいのれきし』。バートンが8年もかけて描きあげた、ユニークで美しい絵と詩情豊かなストーリーは、1964年の日本語版刊行以来、半世紀にわたって、たくさんの子どもたちに愛されてきました。


プロローグは全部で6場の舞台で描かれています。
宇宙 何億何兆という星のあつまり 銀河系 星雲 太陽 
そして、私たちの地球がうまれるまで。

1幕の始まりは、およそ550,000,000年まえから、年代がカウントされていきます。
人間が登場するのは4幕、およそ25,000年前とされています。
最後の5幕は、時は、今。場所はわたしのいるところ。これから始まるおはなしの主人公は、わたし あなた
いちばん最後のページは33分前で終わっています。

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5幕に登場してくる「おうち」は、最後までバージニアの暮らしたおうちであり、彼女の人生のテーマがすべて描かれていることに、心から打たれました。8年の月日を、綿密な取材とスケッチを重ねて、この絵本が出来上がったのです。

noteを描くためにメモしておいたバージニアのことをPC内のメモ帳から、引っ張りだしてきてきました。

彼女の人生のテーマ

〇絵本を描くことで、深い喜びを伝えたかった
〇自分の持っている能力を最大限に生かす努力をする。
〇自然や人を愛する
〇世の中のためになることをする。
〇自分に不幸なことがあっても、自分を不憫に思わないこと。
〇前向きに受け止めて頑張ること。
〇困難な時でもセカンド・チャンスはある。
〇いつでも、方向をただすチャンスはある
〇デザインのモチーフは自分の身の回りのものから選ぶ
〇注意深く観察すること。
〇人生には、たくさんの楽しいこと、美しいものが待っている。
○変化の中で生きのびること。

わたしの このいのちまでを、つないでくれた せいめいのれきしに感謝します。


参考文献

Dear Virginia①②


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