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【絵本 はちうえはぼくにまかせて】~なにごとも楽しんじゃおう!

【並べて楽しい絵本の世界】

ジーン・ジオン 作
マーガレット・ブロイ・グレアム 絵
もり ひさし 訳
ペンギン社


夏休みに、親が仕事でどこにも連れて行ってもらえない!って、アクティブな子どもには辛いかな?

でも「ぼく」 トミーはそんなのへっちゃらです。

どこにも行けないかわりに、なんでも好きなことをしていい、というお父さんとの約束があるから。

そこでトミーは、夏季休暇でお留守をするご近所さんの、鉢植えを預かって世話をするバイト!をはじめます。なんて名案。ひと鉢1日2セント!

彼は、植物のお世話が得意なのです。
ちゃんとその植物の特性がわかっているから、サボテンにたっぷり水やりなんかしません。いかした子どもです。

この絵本の一番の魅力は「自分の得意がわかっている男の子」

なにせ、得意なものだから、植物はみんなどんどんどんどん大きく立派に成長していきます。

あんまり大きくなりすぎて、ちょっと心配になってしまった彼は、ちゃんと図書館に行って、本で調べて、園芸店で植木の道具を買ってきて、剪定をし、小さな鉢に挿し木をして、数を増やしちゃったりします! 行動力!


好きなことだったら、どんどん勉強できるものですよね。
好きなことをどんどんできる環境にいたら、物事はとっても楽しいのです。
好きなことなら、とことん疲れるまでやっていても平気なんです。

大人がじゃまをしちゃだめ

ご近所さんが休暇から戻ってくると
前よりも、立派に元気に成長している鉢植えにみんな大喜び。
ちいさな鉢植えは こどもたちに配って、こちらも大喜び。 

・・・さて、ご飯の時も、テレビを見ている時も、ずっと仏頂面で文句を言っていたおとうさんも おうちの中がすっきりして喜ぶだろうとトミーは思ったのですが・・・

おとうさんは言います

あの はちうえが なつかしいよ

おとうさんの顔が晴れやかです。

トミーは 大した子どもですね
彼が やった仕事は大きい
得意なことを、どんどんやって、
お金も稼いで、道具代だって出しちゃった。
人を喜ばせた。

こうやって仕事をしていきたいものです

晴れやかな顔の おとうさんは
やっとお仕事も忙しくなくなったから、うちはこれからが夏休みっていうのは どうかい? とトミーに聞きます。

私は、おとうさんはきっと頑張ってお仕事を進めたんだろうな、と思いました。トミーのおかげで それができたんじゃないのかな。

好きなことを探してみよう

好きなことをしている人のじゃまをしちゃダメ

そっとそっと応援しよう


そっと 気づかれないように応援したい





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