リサンドロ・アロンソ『Eureka』白人社会に生きる先住民たちの年代記
リサンドロ・アロンソ長編六作目。前作『約束の地』はボロボロになったヴィゴ・モーテンセンが荒野を彷徨う静かな映画だったので、今回は疲れ果てているだろう釜山映画祭の〆に、言葉の少ない映画を持ってきたくて鑑賞。とても不順な動機だが心地よい映画だったので目的達成。本作品は三部構成で展開される。第一部はモノクロのアカデミー比画面で撮られた西部劇である。主人公マーフィはそこかしこで銃声のする治安の終わってる街にやって来た。何かを探しているようだ。サルーンではコロネルと名乗るボスの女に出会