マリアノ・ジナス『ラ・フロール 花』引きちぎられた12時間30分の花びら
840分に及ぶ大河のような本作品は、髭面のマリアーノ・シニャスがその特異な構造について解説するシーンで幕を開ける。まず本作品は、始まりを持ち途中で終わる四つの物語、始まりと終わりを持つ一つの物語、途中から始まり映画を終わらせる一つの物語、合計六つの物語で構成されている。最初の四つは花弁のように自由に伸び、五つ目はそれらをまとめる"がく弁"の役割を果たし、六つ目は茎として全てを成立させる役割を持っている。そして、それぞれがジャンル映画としての側面を持つ。一つ目はアメリカ人が目を