ペトラ・コスタ『Elena』亡き姉との想い出を受け入れるまで
ペトラには13才年の離れた姉エレナがいた。彼女は女優になる夢を叶えるべく、母親と7歳のペトラを置いて単身ニューヨークへ飛んだ。"これを使ったらいつでも話せるよ"と貝殻の片割れをブラジルに置いて。
2003年9月4日。20歳のペトラはコロンビア大学で演技の勉強を始める。周りの人間はエレナのことなんか忘れろと言ったが、ペトラがニューヨークに戻ってきたのは、もしかするとエレナを通りで見つけられるかもしれないって、希望がどこかにあったからかもしれない。
姉妹が映画に興味を持つのは