ニナ・メンケス『マグダレーナ・ヴィラガ』私を見て、私はここにいる
傑作。ニナ・メンケス長編二作目。『The Great Sadness of Zohara』から『Queen of Diamonds』『The Bloody Child』へと続く緩い四部作の第二篇。ガートルード・スタイン『小説アイダ』にインスパイアされて製作された一作。冒頭で主人公マグダレーナは既に収監されている。彼女は看守に対して"自分が今いる場所が好き"としつつも"私はここにはいない"と言う。そして、映画は彼女がここに至るまでの記憶を探り出す。彼女はシャバでは娼婦だったが、